トーク・トゥ・ハー 作品情報
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病室のベッドで昏睡状態にあるアリシア(レオノール・ワトリング)は、看護士のベニグノ(ハヴィエル・カマラ)により4年間世話されてきた。バレエ・スタジオで踊るアリシアの美しさに魅せられたベニグノは、彼女が交通事故に会って以来、自ら献身的な看護を志願したのだった。一方、女闘牛士リディア(ロサリオ・フローレス)も、競技中の事故によって昏睡状態で入院していた。彼女の恋人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)は絶望に陥っていたが、ベニグノと互いの境遇を語り合ううち、二人に厚い友情が生まれていく。だがベニグノの盲信的な愛は、アリシアを妊娠させるという事態に発展する。8カ月後、リディアが死んで埋葬された頃、ベニグノはレイプの罪で投獄されていた。マルコはベニグノに面会し、彼の頼みでアリシアの現在について調べる。するとアリシアは、子供は死産となったものの自分は奇跡的に回復し、ダンス教室に松葉杖をついて姿を見せていた。しかしベニグノはそれを知らないまま自殺。マルコとアリシアは互いに惹かれ合っていくのだった。
「トーク・トゥ・ハー」の解説
昏睡状態の女性と彼女を愛する男性、2組の姿を描く異色ラヴ・ストーリー。監督・脚本は「オール・アバウト・マイ・マザー」のペドロ・アルモドヴァル。撮影は「アザーズ」のハヴィエル・アギーレサロベ。音楽は「オール・アバウト・マイ・マザー」のアルベルト・イグレシアス。編集も「オール・アバウト・マイ・マザー」のホセ・サルセド。出演は「マルティナは海」のレオノール・ワトリング、新鋭のハヴィエル・カマラ、アルゼンチンで活躍するダリオ・グランディネッティ、「インセスト 近親相姦」(V)のロサリオ・フローレス、「ジェイン・エア」のジェラルディン・チャップリン、「NOVO」のパス・ヴェガほか。2003年アカデミー賞オリジナル脚本賞、ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞ほか多数受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2003年6月28日 |
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キャスト |
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:レオノール・ワトリング ハヴィエル・カマラ ダリオ・グランディネッティ ロサリオ・フローレス ジェラルディン・チャップリン パス・ヴェガ ピナ・バウシュ カエターノ・ヴェローゾ |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ |
制作国 | スペイン(2002) |
上映時間 | 113分 |
公式サイト | http://www.gaga.ne.jp/talktoher/ |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「PineWood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-02-17
モノクロームのサイレント映画の手法や川端康成の掌篇小説を想わせるシュールなエロス!!子宮への帰還願望や偏愛が美神(ミューズ)への純愛(プラットニック・ラブ)として、また同性の固い絆或いは涙を禁じ得ない程の熱き友情として描かれる…。ペドロ・アレモドバル監督の最高傑作と断じて間違いない作品。名画座で併映されたジュリエットもエロスとタナトスを主題とした、その変奏曲とも言えるが…。