罪と罰(1983) 作品情報
つみとばつ
食肉解体工場で働く青年ラヒカイネン(マルック・トイッカ)は、仕事が終わった後に突然一人の中年男を射殺する。彼は唯一の目撃者であり第一発見者の女、エーヴァ(アイノ・セッポ)の働く店を訪ね、自分を警察に売ってもかまわないと告げる。部屋に帰った彼を待ち受けていたのは、スネマン警部(オッリ・トゥオミネン)。巧みな論理で捜査を難航させるラヒカイネンだが、事件の起こった時間にアリバイがないため、エーヴァによる面通しが行なわれた。ところが彼女は、彼は犯人ではないと証言。エーヴァはラヒカイネンに自首を勧め、愛を告げるが、彼は拒否。やがてラヒカイネンが罠を仕掛けて警察に逮捕させた浮浪者が、警察の取り調べに疲れて偽りの自白をしてしまう。高飛びしようとするラヒカイネンだったが、突然引き返し、警察に自首。8年の刑となったラヒカイネンのもとに、エーヴァが面会にやってくる。ずっと待つと告げるエーヴァの愛を、ラヒカイネンはまたも拒否。彼女はただ彼の背中を見送るだけであった。
「罪と罰(1983)」の解説
殺人を犯した青年の行動を乾いたタッチで描く作品。「白い花びら」のアキ・カウリスマキ、監督長編第1作。原作はロシアの文豪、ドストエフスキーの同名小説。出演はマルチ俳優として活躍するマルック・トイッカ、「愛しのタチアナ」までカウリスマキ作品の顔だったマッティ・ペロンパー、カウリスマキ作品の常連名脇役であるエスコ・ニッカリほか。1983年第1回フィンランド・ユッシ賞最優秀処女作品、最優秀脚本賞受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2002年1月26日 |
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キャスト |
監督:アキ・カウリスマキ
原作:フョードル・ドストエフスキー 出演:マルック・トイッカ アイノ・セッポ マッティ・ペロンパー エスコ・ニッカリ オッリ・トゥオミネン |
配給 | ユーロスペース |
制作国 | フィンランド(1983) |
上映時間 | 93分 |
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