アメリカン・ビューティー 作品情報

あめりかんびゅーてぃー

郊外の新興住宅地に住む広告マンのレスター(ケヴィン・スペイシー)は不動産ブローカーの妻キャロリン(アネット・ベニング)と高校生の娘ジェーン(ソーラ・バーチ)の3人暮らし。見栄っ張りな妻と反抗期にある娘とは話もできず、死んだような毎日を送るレスターにある日変化が。会社からリストラ宣告を受け、さらにチアガールであるジェーンの友人の美少女アンジェラ(ミーナ・スバーリ)に恋をしたのだ。そんな折り、隣家に元海兵大佐のフィッツ(クリス・クーパー)一家が越してきた。彼の息子リッキー(ウェス・ベントレー)はいつもビデオを手放さない陰のある青年。ジェーンはそんな彼に興味をひかれて交際を始めた。レスターも隠れて麻薬の売人稼業をしている彼からマリファナを仕入れた。その晩、ジェーンの部屋に泊まりに来ていたアンジェラが、「筋肉がついたらレスターと寝たい」と言っているのを盗み聞くレスター。彼女を思ってベッドで自慰にふけっていると、横で寝ていたキャロリンは気づいて騒ぎ立てる。ここに至ってついにキレたレスターは、会社に辞表を提出するや上司を逆に脅して多額の退職金をぶんどり、ハンバーガーショップでアルバイトを始めるなど暴走開始。キャロリンはうっぷん晴らしに仕事上のライバルの不動山王バディ(ピーター・ギャラガー)と急接近、モーテルで情事にふけって欲求不満を解消。ジェーンもそんな親たちを尻目にリッキーと初体験を済ませた。キャロリンはバディとの浮気の最中、レスターに出くわして動揺、夫を憎むように。ところが、フィッツがレスターとリッキーがホモ関係にあると誤解したことから事態は暗転。大雨の夜、父に折檻されたリッキーはジェーンに駆け落ちをすすめるために彼女の部屋へ。ちょうど泊まりに来ていたアンジェラはジェーンを引き留めるが、彼女は耳を貸さない。ショックを受けたアンジェラは階下にいたレスターの元へ行き、ついにふたりはベッドイン。だが、レスターは彼女が実は処女だったのを知り、抱くのをあきらめた。憑きものが落ちたように心洗われた気分のレスター。だが、そんな彼の脳天を一発の銃弾が撃ち抜いた。撃ったのはフィッツだった。死にゆくレスターの脳裏を“アメリカの美”の光景がよぎった。

「アメリカン・ビューティー」の解説

アメリカ郊外の平凡なサラリーマン家庭の崩壊をシニカルに描いたドラマ。監督は英国の演劇界で活躍した俊英サム・メンデスで、本作で映画デビュー。脚本はTVのコメディドラマで活躍するアラン・ポール。撮影は「めぐり逢い」のコンラッド・L・ホール。音楽は「グリーンマイル」のトーマス・ニューマン。出演は「交渉人」のケヴィン・スペイシー、「マーシャル・ロー」のアネット・ベニング、「今そこにある危機」のソーラ・バーチ、「コレクター」のミーナ・スバーリ、「遠い空の向こうに」のクリス・クーパーほか。第72回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞(スペイシー)、撮影賞の主要5部門を受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2000年4月29日
キャスト 監督サム・メンデス
出演ケヴィン・スペイシー アネット・ベニング ソーラ・バーチ ウェス・ベントレー ミーナ・スヴァーリ ピーター・ギャラガー クリス・クーパー
配給 UIP
制作国 アメリカ(1999)
上映時間 122分

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最終更新日:2024-11-06 17:05:58

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