ブギーナイツ 作品情報

ぶぎーないつ

1977年のロサンゼルス郊外、サン・フェルナンド・ヴァレー。ディスコで皿洗いのバイトをしているエディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ)は、ファラ・フォーセットとブルース・リーに憧れる普通の17歳の高校生。だが、ひとつ普通と違っていたのは優に35センチはあろうかという巨大なペニスだ。ある日、それを見込んだポルノ映画監督ジャック・ホーナー(バート・レイノルズ)が、ポルノ男優にならないかとスカウトしにきた。初めて他人から認められる幸せを噛みしめたエディは、美少女ローラーガール(ヘザー・グラハム)とのオーディションで早速実力を発揮する。エディは冷たい実家を飛び出し、ポルノ業界に飛び込んだ。ジャックの妻でポルノ界きってのスーパーヒロイン、アンバー・ウェイブス(ジュリアン・ムーア)や、プロダクション・マネージャーのリトル・ビル(ウィリアム・H・メイシー)、男優のリード(ジョン・C・ライリー)らに導かれ、またたく間にポルノ業界のスーパーヒーローに登り詰めていくエディ。名前もダーク・ディグラーと改め、次々と主演作をヒットさせ、ポルノ界の各賞を総ナメにしていった。しかしそんな彼をドラッグという罠が待ち受けていた。次第にドラッグの快楽に溺れていくエディ。頼みのイチモツもだんだん使い物にならなくなってきた。そんな時、若くハンサムな新人ポルノ男優が現れた。あせったエディは皆に八つ当たりし、勢いでジャックの元から飛び出してしまう。それからのエディは墜ちる一方。同時に80年代に入ってからビデオ時代、そしてレーガン時代の到来などで、ポルノ映画産業は急速に冷え込んでいく。元ポルノ俳優達は社会の偏見や就職問題に苦しみ、華やかだったジャック邸も今では誰もいなくなってしまった。そんな状況の中、最低のところまで落ちぶれたエディが、ジャックの元へ帰ってくる。やはり自分にはポルノ業界しかないと鏡を見つめるエディだが、そこに希望の光はなかった。

「ブギーナイツ」の解説

1970年代後半から80年代にかけての、ポルノ産業に従事する人々の心の葛藤と業界の裏側を描く人間ドラマ。監督・脚本は『ハード・エイト』(V)のポール・トーマス・アンダーソン。製作はアンダーソンと「イベント・ホライゾン」のロイド・レヴィン、『ハード・エイト』のジョン・ライアンズとジョアン・セラー。製作総指揮は「ダイ・ハード」シリーズや「デビル」のローレンス・ゴードン。撮影は「トゥモロー・ネバー・ダイ」のロバート・エルスウィット。音楽は『ハード・エイト』のマイケル・ペン。音楽監修はカリン・ラットマン。美術はボブ・ジンビッキ。衣裳は「未来は今」のマーク・ブリッジズ。出演は「バスケットボール・ダイアリーズ」のマーク・ウォールバーグ、「素顔のままで」のバート・レイノルズ、「ロスト・ワールド」のジュリアン・ムーア、「スウィンガーズ」のヘザー・グラハム、「BOYS」のジョン・C・ライリー、「エアフォース・ワン」のウィリアム・H・メイシー、「死の接吻」のフィリップ・ベイカー・ホール、「トゥモロー・ネバー・ダイ」のリッキー・ジェイほか。98年キネマ旬報ベスト・テン第10位。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1998年10月10日
キャスト 監督ポール・トーマス・アンダーソン
出演マーク・ウォルバーグ バート・レイノルズ ジュリアン・ムーア ヘザー・グラハム ジョン・C・ライリー ウィリアム・H・メイシー フィリップ・ベイカー・ホール リッキー・ジェイ
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
制作国 アメリカ(1997)
上映時間 155分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-06-03

見事なポルノ映画業界ものでも在る青春グラフィテイ作品何だ。何てったってポルノ映画の監督役のバート・レイノルズが嵌り役。ポール・トーマス・アンダーソン監督の年代別に紡がれる自由自在な演出力と其の転調振りが素晴らしい冴えを見せ

最終更新日:2023-05-26 02:00:08

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