スフィア 感想・レビュー 1件

すふぃあ

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-17

この映画「スフィア」は、マイケル・クライトン原作の映画化作品で、彼には珍しい海洋SFホラーになっている。
深海で発見された謎の宇宙船を調査するため、科学者たちが招聘されるという設定は「アンドロメダ病原体」とそっくりだ。

太平洋の沖合で、300年近く海底に沈んでいた巨大な宇宙船が発見された。
政府の要請を受けた心理学者ノーマン(ダスティン・ホフマン)、彼の古い知り合いの生化学者ベス(シャロン・ストーン)、ニヒルな数学者ハリー(サミュエル・L・ジャクソン)ら数人の学識者は、謎の指揮官バーンズ(ピーター・コヨーテ)と共に、その調査にあたることになる。

深海探査基地を拠点にリサーチを進める彼らは、宇宙船内で巨大な球体”スフィア”を発見、その機能を解明しようとしていた矢先、海上との連絡が途絶えてしまう。
そして、彼らの”潜在意識”に眠っている恐怖が、次々と現実となって彼らを襲うのだった——–。

舞台となるのが、海底300メートルの探査基地の密室と宇宙船内という限定されたものでありながら、途中ハリケーンが来たり、巨大な生物が襲ってきたり、船内で火災事故が起こったりと、展開は非常に派手だ。 “ファースト・コンタクト・テーマ”のハードSFでありながら、しかも人間の意識化の葛藤を描く心理ドラマでもあるという複雑な物語を、バリー・レヴィンソン監督がスリリングに映像化していると思う。 ダスティン・ホフマンやピーター・コヨーテといった芸達者な俳優たちの熱演も大きく貢献しており、原作よりも緊迫感のあるドラマに仕上がっていると思う。

最終更新日:2024-05-27 16:00:01

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