P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2025-04-05
この映画は天使の街、Los Angels を舞台にした、不思議な空気感と切なさの残るファンタジーですね。
全体を覆う現実離れした空気感、切ない雰囲気と展開、説明の省略、流れるようなカメラワーク、美しいヴィジュアル・イメージ、柔らかな光。
音楽もまた、強く自己主張するのではなく、このファンタジーの世界を膨らませ、柔らかく支えるのに貢献していて、全身が映画の世界に優しく包み込まれているかのように感じます。
こんなに繊細なタッチのアメリカ映画は本当に珍しい。
「天使の片思い」から「2人が恋に落ちていくプロセス」に重点を置いた構成により、メグ・ライアンの魅力的な表情が活きたとも言えますね。
元来、コメディタッチの作品で本領を発揮する彼女ですが、たまにはこういう役もいいものですね。
この映画は主演スターであるニコラス・ケイジとメグ・ライアンの魅力を活かしつつ、他のハリウッド映画にはない、独特の雰囲気を持つ作品に仕上がっていると思いますね。