P.N.「欲望と情熱と愛のはざま。」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-12-07
ともすると、単なる肩透かしになり勝ちな、例題。
製作陣、監督の力量が試される作品。
様々なシーンが、手抜かりなく芸術的にも美しく、狂おしくも、破滅的に生きてしまう人間のサガをリアルな上にリアルに描いた作品。
海外では、単なる愛欲映画としてではなく、総合的な完成度で評価される点にも注目。
愛欲は尽きぬ欲望、破滅に向かうが、情熱は、正に愛。建設的に構築、発展する。
物語は、破滅的であるが、映画に対する情熱は、愛。
欲望と情熱と愛のはざまで揺れ動く作品。
ただ、こう言う生き方は破滅に向かうが、建設的な生き方は、情熱を伴い愛であると言うパラドックスを含む作品。