ニホンザル その群れと生活 作品情報
にほんざるそのむれとせいかつ
「ニホンザル その群れと生活」の解説
宮崎県日南海岸の南にある幸島は野生のニホンザルが生息する場所として知られている。そこで、京都大学霊長類研究所の河合雅雄、吉場健二教授の監修のもと、一年にわたって長期ロケをした生態記録である。 まず群れが、リーダー、子ザル、雌ザルによる中心部、それをとりまく若い雄ザルの周辺部から構成されていることを説明、群れの頂点にいるカミナリ、第二リーダーのアカキン、サブ・リーダーはヒヨシマルと、雄にそれぞれの順位があることを紹介する。 雑食動物であるサルが、砂にまかれた麦を砂ごと水にいれ、浮いたのを食べることを覚えてから、大部分のサルがまねるようになり、群れの中に定着した。若いサルは海にはいって水泳を楽しむが、年とったサルは古い習慣を守って絶対にはいらないし、年寄りザルは芋を手や岩でこすり、泥を落して食べるのに対し、若いサルは水で洗い、海水で味をつけて食べている。 繁殖期になって、群れをはなれて暮らしていたヒトリザルが幾頭か帰ってくる。十五歳になったイカもその一頭で、五年ぶりに姿を見せ、リーダーたちとはげしく争った末、アカキンをノイローゼにしてしまう。 このような幾つかの現象にアクセントをおきながら、子ザルの生態や繁殖期のグルーミング、島に迷いこんだ犬に対するカミナリの指揮などを織りこみ、現地の三戸サツエ、時任岩助氏らの指導を得て、興味深くまとめている。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 東映 |
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制作国 | 日本(1969) |
上映時間 | 98分 |
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