月が出た出た 作品情報

つきがでたでた

田島雄作は父伝造の強欲無比な会社の経営振りに愛想をつかし家を飛び出し、そのまま出征して戦死を伝えられた。死ぬ前の手紙に、出征の前夜自分を介抱して、かどでを送ってくれた芸者の親切が忘れられない、とあったので、伝造は秘かにその芸者を探していた。その女は春駒といって雄作との間に出来た子供雄一を残して三年前死んだが、小雪という妹芸者がその子を育てていた。しかも雄作は戦死せず、いまでは町を流すギター弾きになっていた。伝造は町の顔役益田を使って調べた結果女は死んでいたが、自分の孫が生まれていると知って、金ずくで小雪から雄一を取りあげようとして、はねつけられ、こんどは益田一味を使って腕ずくで取りあげようとしたが、雄作の応援で果たさなかった。孫可愛さのため段々人間らしくなった伝造は、自分のこれまでの冷酷さに気がつきはじめた。折も折、死んだと思った雄作が生きていて、自分でさえ愛想をつかして縁を切った者に、大切な雄一を渡されぬといわれ、はじめて雄作の前に前非を悔いるのだった。

「月が出た出た」の解説

製作は「夜来香」の望月利雄、脚本は森岡良で、「黄金獣」の志村敏夫が監督に当たっている。撮影は「愛染香」の三村明。音楽は古賀政男の担当である。出演者は「消防決死隊」の小林桂樹、「鬼姫しぐれ」の花井蘭子、「真珠夫人 前篇」の星美千子、他に小堀誠、高杉妙子、市丸、赤坂子梅などが出演している。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督志村敏夫
出演小林桂樹 小堀誠 花井蘭子 星美千子 八代惠子 高杉妙子 松涛朝子 鶴田六郎 有木山太 寺島新 石川冷 鳥羽陽之助 市丸 赤坂小梅 内海突破
配給 新東宝
制作国 日本(1951)
上映時間 81分

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最終更新日:2023-10-27 02:00:06

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