四谷怪談(1959) 感想・レビュー 1件

よつやかいだん

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-03

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

「四谷怪談」の主演の長谷川一夫は、天下の二枚目だ。
その彼が伊衛門を演じるというので、厄介な問題が生じてしまった。

四谷怪談の主人公、民谷伊衛門はおのれの欲望のためなら、人殺しも平気な極悪人だ。
だが、いかに夏の定番とはいえ、天下の二枚目に悪役はさせられない。

そこで、このジレンマを解決するため、ストーリーの大改変が行われたのだ。

すなわち、伊衛門を上司の娘婿に仕立てて、出世の手蔓としたい周囲の陰謀で、彼は妻が不貞を働いていると信じ込み、死に追いやるが、遂にその真相を知り、悪人達と大立ち回りの末、これを討ち果たす。

もともと鶴屋南北の戯曲自体が長いので、映画化の際、かなりの脚色を行うのが常だったとはいえ、悪玉を善玉に変えてしまったのは、この作品くらいのものだろう。

最終更新日:2023-12-13 16:00:02

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