永遠に答えず(完結篇) 作品情報

とわにこたえずかんけつへん

(前篇まで--彼女は彼の子を生み落し、それからの二人はただスレ違うばかりだった。)由美子はやっと宏にめぐり逢えた。--宏の結婚式の日に。そのまま由美子が姿を消してから数年後、画家の山根は、大阪のキャバレーで、女給をやっている彼女に再会した。彼は由美子をモデルに、百号の制作を始めた。山根の娘あかねは、自分の代役に“ウラン座”へ由美子を紹介した。演劇と日舞を結合した“火の山”は、由美子の好演で評判になった。原作者、演出家の西島は一座を連れ、九州公演に旅立つ。劇団の内紛が起きた時、由美子の働きで無事収り、西島と彼女は互いに心をひかれた。西島の子康男と遊んでいた時、由美子は足を怪我し、二度と踊れなくなった。そこで、由美子は西島と結婚する気になった。あかねも一時、由美子によろめいた、踊りの師匠俊夫を許し、結婚するという。東京で、由美子のかつての隣人源吉は、彼女の子美奈子をそれと知らずにあずかっていたが、由美子負傷の報に驚き、自分も工場で怪我をしたのである。その間に美奈子は、源吉の見合の相手みつ子の、高山にいる両親の元へ里子に出された。源吉は美奈子の素性を知り、また、宏があの時、式を挙げずに由美子を求めて去ったことを知ると、それを知らせに鹿児島へ向った。が、幸福そうな由美子と康雄を見ると、何も告げずに帰ってきた。しかし、その後、由美子は西島の別れた妻、康雄の母に妻の座をゆずり、東京へ帰った。源吉からすべてを開いて、由美子は夢かと思い、宏と美奈子のもとへ駈けつけ、ただ涙を流すばかりだったという。三人は汽車で東京へ向う。が、たいへん不運なことに、汽車は脱線転覆し、宏と美奈子は死んじまったのである。残るは、由美子ただひとり。彼女は、こうして、修道院へ入る他なかった。

「永遠に答えず(完結篇)」の解説

斎藤豊吉原作のラジオ・ドラマの映画化。脚色、西河克己・山内亮一、監督西河克己、撮影藤岡粂信と、スタッフは前作と同じ。主演は「夜の牙」の月丘夢路、浅丘ルリ子、安井昌二、「佳人」の葉山良二、とこれも前作と同様。ほかに坪井美詠子、大坂志郎、小杉勇、村瀬幸子、水島道太郎など。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督西河克己
原作斎藤豊吉
出演月丘夢路 大迫由美 大坂志郎 田中筆子 葉山良二 紅沢葉子 安井昌二 坪内美詠子 小杉勇 村瀬幸子 浅丘ルリ子 水島道太郎 利根はる恵 有坂サチオ 早川十志子 深見泰三 稲垣美穂子 汐見洋 北林谷栄 小園蓉子 高原駿雄
配給 日活
制作国 日本(1958)
上映時間 103分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:47

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