女王蜂と大学の竜 作品情報

じょおうばちとだいがくのりゅう

終戦後間もない頃、新橋附近の露天地区では、外国人が横暴の限りを尽くしていた。この地区の縄張である関東桜組は、露天商人達のためにその地区を必死に守った。広岡竜二またの名を“大学の竜”という若い豪の者が桜組にワラジをぬいだ。組長の千之助が見込んで学資を出すといっても、竜二はそれを断った。千之助の一人娘珠美は、一家の指揮もとる男勝りで、竜二の加入を心から喜んだ。かねて外国人と桜組の争いに乗じ、シマ乗っ取りを企らむ土橋組の魔手がのびて来た。桜組の幹部、血桜の達を籠絡して双方をそそのかし、大喧嘩をさせようという企みだった。しかしこの計画は千之助と竜二の活躍で粉砕された。夏祭りの季節が来た。土橋組が神輿の上にストリッパーを乗せると、負けん気の珠美も半纏をぬいで神輿に上る。そこへ祭りの面をつけた一団がなだれ込んで、千之助を人気のない運河のほとりまで拉致した。必死に抵抗するうちに、竜二と珠美がかけつけて、千之助は危急を免れた。堪忍袋の緒を切った千之助は、関東一家の親分衆に回状を廻し、珠美に代をゆずると、土橋一味を敢然叩き伏せてしまった。三年の月日がたった。かつてのマーケットの跡にはビルがたち、桜組は桜建設となった。ヤクザのいなくなった復興祭の舞台では、夫婦約束をした珠美と竜二が楽しそうに踊る姿が見られた。

「女王蜂と大学の竜」の解説

終戦直後の外国人と日本人やくざの対決の実話にヒントを得た牧源太郎の原案から、内田弘三と石井輝男が脚本を書き、「黄線地帯」の石井輝男が監督した。撮影は「怪談海女幽霊」の岡田公直。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督石井輝男
出演三原葉子 吉田輝雄 嵐寛寿郎 天知茂 近衛敏明 沖竜次 佐伯一彦 小浜幸夫 杉山弘太郎 大友純 国創典 万里昌代 浅見比呂志 上林詢 水原爆 原聖二 築地博 川部修詩 吉田昌代 扇町京子 佐々木孝子 菊川大二郎 加藤欣子 岡竜弘
配給 新東宝
制作国 日本(1960)
上映時間 81分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「女王蜂と大学の竜」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2024-09-06 02:00:06

広告を非表示にするには