雪之丞変化(1959) 作品情報

ゆきのじょうへんげ

長崎の豪商・松浦屋清左衛門は、手代の三郎兵衛、長崎奉行土部三斎、密貿易商広海屋与平らに計られて、密貿易の罪を着せられて処刑された。その妻お菊も一子雪太郎を残して自害した。--江戸。飢饉と、今は江戸で羽振りを利かせる長崎屋三郎兵衛、広海屋与平の米の買占めで、町民たちは危機にさらされていた。そんな中にありながらも、中村座では上方歌舞伎の幕が開いた。評判は若手女形中村雪之丞に集まった。雪之丞はかつての雪太郎だった。彼は中村菊之丞に育てられたのだが、仇の土部三斎を討つべく江戸に現われたのだ。三斎は娘の浪路を将軍家斉の北の方にのぼらせ、その権力を利用する米騒動の張本人であった。雪之丞は、浪路を慰めるべく三斎の招きを受けた。この機に、江戸中を騒がす自分と瓜二つの怪盗闇太郎を知った。さらに、剣の手ほどきを受けた孤軒先生、乳母のお芳にも出会った。雪之丞は闇太郎と手を結び、浪路にことよせて三斎を狙った。一方浪路は、雪之丞へのかなわぬ恋に苦しんだ。--三斎と長崎屋の裏をかこうと、広海屋が西国廻りの秘蔵米を品川の荷上場に着けた。が、待ちかまえていたのは、南町奉行の御用提灯だった。雪之丞が手にかけるまでもなく、広海屋と長崎屋はお互いに食いあってこの世から消えた。残る仇は三斎一人。折も折、北の方の座を投げ捨てた浪路を求めて、三斎が中村座に乗りこんできた。苦節十五年、遂に復讐の時が来た。三斎を迎えた中村座では、雪之丞会心の仇討絵図の幕が開いたのであった--。

「雪之丞変化(1959)」の解説

三上於莵吉の原作を「旗本退屈男 謎の大文字」の鈴木兵吾が脚色し、「江戸の悪太郎」のマキノ雅弘が監督したおなじみの娯楽時代劇。撮影は「血槍無双」の三木滋人。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督マキノ雅弘
原作三上於菟吉
出演大川橋蔵 大川橋蔵 大川橋蔵 淡島千景 大川恵子 片岡仁左衛門 進藤英太郎 吉田義夫 沢村宗之助 加賀邦男 戸上城太郎 松浦築枝 若山富三郎 高松錦之助 矢奈木邦二郎 千原しのぶ 山本順大 赤木春恵 星十郎 徳大寺伸 黒川弥太郎 阿部九洲男 水野浩 尾上華丈 有馬宏治 時田一男 東龍子
配給 東映
制作国 日本(1959)
上映時間 85分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:50

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