夕陽に向かう 作品情報
ゆうひにむかう
高山弘は、スナックに勤める姉と二人暮しで、橋梁工場で働いていた。しかし弘には、海外で働きたいという夢があり、会社に内緒で東南アジア開発事業団の試験を受けていた。そんなある日、弘は、駅のホームで、ミキと初めて言葉を交わした。二人は、次の日曜日のデートを約束した。日曜日、弘は、故郷の大砂丘のことを、ミキは、寮の友達のことを夢中になって話した。二人の心は急速に接近した。二人は日曜日毎のデートを約束した。ところが数日後、弘の会社で、盗難事件が起き、弘が疑われた。弘は、激怒して、真犯人を探し、辞表をたたきつけて、会社を辞めた。ちょうどその時、合格通知が届いていた。姉は喜んだが、そこへ、ミキの失踪が知らされた。弘との仲をねたんだ同僚の良子が、ミキの過去のことを調べ、部屋の者に暴露したためだった。隠していた刺青の跡を見せて、啖呵を切ったミキは、「ひとりで夕陽が見たい」といい残して嵐の中を飛び出して行ったという。それを聞き、弘はピンときた。鳥取の大砂丘--。弘は、駈けつけた、ミキは危うく死から免れた。「生きろ!生きるんだ!」弘の言葉に、ミキは大粒の涙をこぼした。砂丘に立ちつくす二人の向こうに、夕陽が水平線に没しようとしていた。
「夕陽に向かう」の解説
「霧のバラード」の長谷川公之が原案・脚本を担当し、「喜劇 大激突」の田中康義が監督した青春もの。撮影は同作の堂脇博が担当した。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:田中康義
出演:森田健作 珠めぐみ 田中邦衛 河内桃子 小松方正 八木昌子 太田博之 根岸一正 松尾ひろ子 左時枝 山岸映子 新井麻夕美 鈴木信子 根上淳 左卜全 野村昭子 柳沢真一 ピンキーとキラーズ |
---|---|
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1969) |
上映時間 | 86分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「夕陽に向かう」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。