女賭博師みだれ壷 作品情報

おんなとばくしみだれつぼ

年中、開運出世を願う参詣者で賑わうだるま大師。その境内の利権をめぐって、関東一円のやくざたちは、古くから血の激突抗争を繰返して来た。だが、いつの頃からか大晦日ごとにひらかれるはんがん勝負で、翌年の出店一切の権利をとりしきる定めになっていた。お銀は、大門組の代表となったものの、決勝で山川組の友造に敗れ、一年後の雪辱を期し、修行の旅に出た。東海地方に足を踏み入れたお銀の最初の勝負は、大門の弟分小田島の縄張を賭けたものだった。お銀は、黒木組のたてた尼姿の梨江を破って、小田島組を守り、ふたたび旅だった。小田島が黒木組に刺殺され、大門が山川組の縄張荒しに苦慮していると亥之吉が伝えたのは、旅先でのことだった。お銀は、ますます修行に励み、極意の体得に努力した。ところが、とある漁港で、壷を振っていた時、お銀に思わぬ危難が訪れた。お銀の恩人お藤の娘和子に勝を譲ったために、丸辰組の仕打ちにあったのだ。亥之吉に助けられたお銀は、小料理屋をやっているお藤を訪ね久しぶりに昔話に、花を咲かせた。お藤は、昔大賭場で破った和子の父が自殺したのを機に胴師の足を洗い、和子を引取り育ててきたのだ。十二月に入った。大晦日の勝負を控え、山川組では、切札友造を探し出せず、窮余の一策として、お銀を監禁してしまった。やがてお銀は単身で救助に現われた亥之吉に助けられたものの、彼は山川一家の刃に仆れてしまった。そして最後の言葉をお銀に残すと世を去っていった。当日、打倒お銀に狂う梨江と和子それに友造たちが、定刻の除夜の鐘を待っていた。そして、大門がやむなく代理をたてようとした時亥之吉をみとったばかりの女賭博師お銀が現われた。昇り竜お銀の業は冴えていた。そして、亥之吉の遺言を守ると同時に、自らも友造に雪辱を成し就げたのだった。

「女賭博師みだれ壷」の解説

「女賭博師尼寺開帳」の高岩肇がシナリオを執筆し、「女賭博師絶縁状」の田中重雄がメガホンをとった女賭博師シリーズ第十一作目。撮影は「女賭博師奥ノ院開帳」の中川芳久が担当した。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督田中重雄
出演江波杏子 浪花千栄子 安田道代 長谷川待子 長門勇 川津祐介 小松方正 柳永二郎 鳳啓助 京唄子 寺島達夫 夏木章 早川雄三 北城寿太郎 八泉鮎子 谷謙一 水原浩一 九段吾郎 後藤武彦 井上大吾 伊東光一 亀石征一郎 杉森麟 三夏伸 森田健二 豪健司 森一夫 三波伸介 戸塚睦夫 伊東四朗 中田勉 甲斐弘子 中原健 花布洋 南方伸夫 槙俊夫 ジョー・オハラ 隅田一男 志保京助 佐伯勇 土井武 伊達正 高村栄一 津田駿
配給 大映
制作国 日本(1968)
上映時間 83分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:50

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