喜劇 駅前火山 作品情報

きげきえきまえかざん

西郷隆盛の曽孫にあたる次郎は、桜島海岸一帯を一大観光地にしようと計画していた。その資金作りに、次郎は地熱発電所を建設するため、海底ボーリングで蒸気を噴出させることにした。これに目をつけたのが、三平と有造のペテン師である。二人は次郎の計画から、海底油田のペテンをたくらみ、鹿児島屋社長徳之助をだました。次郎に肩入れしている徳之助は、妹の純子と次郎を結婚させようとしていたが、ともに男嫌い、女嫌いとあって手を焼いていた。一方、次郎の計画に反対なのが地元の網元孫作である。何事につけても徳之助に反対している孫作だが、金儲けになる油田の話を聞くと、一も二もなく、海底資源開発に乗ってきた。三平と有造は頃を見はからって、海面に石油を流し、油田の存在をなんなく信じさせてしまった。そして海底資金研究所が設けられ、そこの所長に次郎が推された。しかし、頑固者の次郎は、石油と蒸気の二またはかけられぬと、三平の計画を突っぱねてしまった。徳之助と孫作はそれからの毎日を、もう石油で大儲けしたつもりで、料亭でどんちゃん騒ぎをしていた。だが、そんな有様を見た孫作の女房浪江、徳之助の女房桂子らは、海底油田の存在を怪しみ、東京から鑑定人を呼んだ。だが、この鑑定人は、徳之助の仕組んだ細工で、五百万バレルの油田があり五十億の儲けはかたいと、鑑定したのだ。女房達はすっかりおとなしくなった。そんな矢先、次郎のボーリングが、温度百六十度、圧力五十ポンドの蒸気を掘りあてたのだ。次郎の成功に、一番ほっとしたのが徳之助。彼は次郎の計画を成功させようと、資金集めのため三平たちのペテンに、故意に乗っていたのだった。やがて、鹿児島のおはら祭りが盛大に行なわれる頃、次郎と純子はようやく結婚することになった。

「喜劇 駅前火山」の解説

「喜劇 泥棒学校」の池田一朗がシナリオを執筆し、新東宝出身で、このところ、テレビ映画を演出していた山田達雄が監督した“駅前”シリーズ第二十三作目。撮影は「青春太郎」の黒田徳三。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督山田達雄
出演森繁久彌 淡島千景 池内淳子 松山英太郎 フランキー堺 沢村貞子 新珠三千代 伴淳三郎 中村メイコ 三木のり平 藤村有弘 前田美波里 ジュディ・オング 音羽久米子 山茶花究 旭ルリ 嘉手納清美 大屋満 北浦昭義 サトウ・サブロー 荒木将久 小瀬朗 ザ・ダーツ
配給 東宝
制作国 日本(1968)
上映時間 92分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:50

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