P.N.「古場撰太郎」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2020-06-01
東宝の35周年記念映画として企画された映画です。
同年の「日本のいちばん長い日」に比べて、かなり地味な内容です。
但し、キネマ旬報の邦画ベスト5に選ばれているはずです。
原作の「弁護士」は回想するよな形式に対し映画は市井の人情や弁護士の奮闘を描いていてドラマチックです。
男が死んだのは、警察の暴力の結果ではないか、という事実を探り出していく映画です。
全体に暗いトーンに満ちています。それは、国家権力の影と見ると腑に落ちます。
小林桂樹の怪演技が異彩を放っています。