河内遊侠伝 作品情報
かわちゆうきょうでん
昭和初期の河内。料亭蔦屋の看板娘玉枝に惚れた駒吉は、三年の板前修業を積んで故郷に帰ってきた。駒吉は、弟分の藤次郎がすっかり兄貴風を吹かしているのに腹を立て、派手に殴りあったが、藤次郎の気っぷの良さに、快いものを感じるのだった。駒吉の父豊作は車夫だが、息子が跡を継ぐ気がないのに怒り、何かと口論したが、娘美世はいつもそんな兄と父の間に仲裁に入った。駒吉はその美世と藤次郎が想いあった仲なのを知って、表向き藤次郎をけなしながらも、反対はしなかった。ある日、軍に取入って私腹を肥やしている浜村が、松崎大尉に玉枝を世話しようと蔦屋に話を持ちかけてきた。玉枝の母たきは承諾したが、玉枝自身はきっぱりその話を断った。怒った浜村は、こんどは玉枝の弟俊一の借金をかたに、蔦屋を乗っ取ろうと乗り込んできた。浜村のしつこさに、駒吉と玉枝は駆け落ちしたものの、そんな家が心配で戻ってきた。秋祭りの日、恒例の人力車の競走があった。玉枝は豊作が勝てば蔦屋を返して貰い、負けたら身体を与えようと浜村と賭けたのである。卑劣な浜村は、豊作を襲って重傷を負わせ、是が非でも勝負に勝とうとした。駒吉は傷ついた豊作と玉枝のために、自ら父の代りに競技に出ようと決心した。相手は韋駄天の富である。父譲りの駒吉の足は速く、富を抜いたが、浜村は配下の者にそんな駒吉を待伏せさせた。その場から駒吉を救って優勝させたのは、今は義兄弟となった藤次郎だった。しかし豊作は、浜村たちから受けた傷がもとで死んだ。父を殺されて怒った駒吉は、藤次郎と共に浜村一派に殴り込みをかけ、次々と相手を倒していった。
「河内遊侠伝」の解説
「出世子守唄」のコンビの池田雄一がシナリオを執筆し、鷹森立一が監督したアクションもの。撮影は「昭和残侠伝 血染の唐獅子」の星島一郎。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:鷹森立一
出演:千葉真一 伴淳三郎 大原麗子 緑魔子 沢村貞子 市川好郎 山田吾一 天津敏 室田日出男 遠藤辰雄 八名信夫 沢彰謙 津田耕次 土山登士幸 河合絃司 谷本小夜子 吉野謙二郎 植田灯孝 楠トシエ 岡野耕作 |
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配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1967) |
上映時間 | 87分 |
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