クレージー黄金作戦 作品情報
くれーじーおうごんさくせん
心乱は坊主のくせに競馬から麻雀まで、すっかり博打に凝って、重なる借金のため金友商事の北川にタダ働きさせられていた。彼はひょんなことから夢に見るラスベガスに行く機会を得た。心乱とロスアンジェルス行きの機中で一緒になったのが糞尿処理問題で男を上げた代議士の板垣、それに梨本だ。梨本は事故で死んだ米人の最後を看取ったことから、彼の遺産を受取るための渡米だった。ハワイで遊んで、やがてロス空港に着いた時、日本では心乱が債権者から詐欺で訴えられ、板垣は黒い霧の張本人として追求されており、梨本は恋人百合子から捜索願が出されていることが分った。心乱と梨本はもともと片道の旅費しかもたなかったが、頼みの板垣がチップをやり過ぎて帰国するにも旅費がなかった。しかも、梨本の受取った遺産は廃坑の権利書と坑道地図だけで、最後に頼るのはベガスでの心乱の腕ということになった。金が少ないので徒歩でベガスに着いた三人は、有金をスロットマシンにつぎ込んだ。心乱はそれで五十ドル稼ぎ、それを元手にルーレットで六万ドルを握った。ところが、会ったらツキが落ちるという女月子が来てからの心乱はサッパリ駄目で、結局全部スッてしまった。逆に月子は心乱と会うとツキにツクのだ。一方、廃坑の地図を狙うアル一味が梨本を追っていた。坑道には昔の海賊が隠した金貨が眠っているのだ。それをアルの女子分メリーから聞いた梨本は一足先に坑道に入って金貨の入った大袋を持ち出した。たちまちアル一味と袋の争奪戦が始まった。そのうち心乱の手を離れた袋がルーレットの当り番号の上に落ち、百数十億円の金が転り込んできた。アルを警察に任せた心乱たちは意気揚々と日本に帰ってきたが、分け前をもらえなかった月子の計略で博打の金は全部慈善協会に寄付することになってしまった。やがて梨本はその金で建った病院に勤め、代議士を廃業した板垣は家業の煎餅屋に戻って地道に暮していたが、心乱は月子に追いかけられながら大穴を目当てにせっせと競馬場に通っていた。
「クレージー黄金作戦」の解説
「続社長千一夜」の笠原良三と、「レッツゴー!若大将」の田波靖男が共同でシナリオを執筆し、「クレージーだよ 天下無敵」の坪島孝が監督した“クレージー”ものの六作目。撮影は、「君も出世ができる」の内海正治。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:坪島孝
出演:植木等 ハナ肇 谷啓 浜美枝 園まり 犬塚弘 石橋エータロー 安田伸 桜井センリ 有島一郎 大浜琢也 石田茂樹 藤木悠 石山健二郎 十朱久雄 飯田蝶子 豊浦美子 北川町子 中真千子 アンドリュー・ヒューズ 向井淳一郎 丸山謙一郎 |
---|---|
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1967) |
上映時間 | 157分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「クレージー黄金作戦」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。