P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-06-09
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
この映画、内容はまるっきり"南洋冒険もの"で、ゴジラははっきり言ってゲスト扱い。
宝田明が、実は金庫破りで、ある金庫を破って警察に追われているという設定だ。
これが調子よく、スイスイ金庫を開けるので、なんだか同じ福田純監督の「100発100中」のアンドリュー星野を思い出させる、はじけっぷりだ。
肝心のゴジラだが、最初は眠った姿で登場し、なかなか起きてくれない。
核兵器工場のあるこの島は、インファント島の近くらしく、インファント島から、原住民が奴隷として連れてこられている。
それで残った島の人たちが、助けに行ってもらおうと歌を歌って、モスラを起こそうとするが、これもなかなか起きない。
エビラは、海の中でパシャパシャしてるだけだから、正直言って、あまり見所がない。
エビから進化したような怪獣ではなくて、ただエビのでかいヤツだから、とてもゴジラとも戦いようがないのだ。
それでモスラは、この島もいよいよ核爆発でなくなるという時に、逃げ遅れたインファント島から連れてこられた、原住民や吉村たちを助ける時になって、初めて飛び立ってくれる。 だから、ゴジラとの対決も少ししかなく、あっけない。 したがって、あまり活躍もしない。 ゴジラ映画としては、とにかく不満ばかりが残ってしまう。 この映画から、いわゆる「怪獣島もの」が始まるから、ゴジラ映画の一つの転換期とも言えるのだが。 出演は他に、某国の核兵器工場の責任者に田崎潤、アイパッチをした警備隊長に平田昭彦、インファント島の小美人にペアバンビ、インファント島の原住民に沢村いき雄、水野久美など。