バンコックの夜 作品情報
ばんこっくのよる
医学部の研究室でインターンを終えようとする津村修一を、ある日バンコックの富豪の令嬢汪美蘭が訪れた。美蘭は日本の短大を卒業すると、台湾の祖父の使いでやって来たのだ。美蘭の祖父の命の恩人が修一の父であった。初対面の二人は互いに強い印象を残して、再会を約すと別れた。修一は早くから両親を失い、父の友人である原田に援助を受けていたが、その娘正代は、ピアニストとして芸能界に進出し、修一とは幼馴染であった。修一が学界に出席するため京都を訪れた時、正代の公演がちょうど京都で行われた。そこで修一は偶然正代の友人美蘭と再会した。京都・奈良の旅行は二人を急速に近つげていった。特に熱帯病に関心をもつ修一にとって、美蘭との接近は一層研究心をもりあげた。修一の心を知った正代は、修一を力づけて、離れた。バンコックに赴任する修一は、台北に帰った美蘭に会った。美蘭は修一の正代への愛を知って、去ったのだった。だが美蘭も今は修一の心を疑っていなかった。修一がバンコックの大学病院に着任して数十日後、美蘭の父母は、葵蘭の婚約を強引にとりきめた。両親に反抗することの許されない美蘭は、唯一の同情者小間使プラパのみちびきで修一と会った。悲しみにやつれた美蘭は、修一との愛の破局にたゞ涙するのだった。修一も異国の地にいる自分の本当の目的を認識し、二人の新しい人生を祝して、大きな人間愛に生きようと誓った。二人の心を反映するかのように、南の海を夕焼けが炎のように染めた。
「バンコックの夜」の解説
「日本一のゴリガン男」の笠原良三がシナリオを執筆、「団地・七つの大罪」の千葉泰樹が監督したメロドラマ。撮影は「女は幾万ありとても」の完倉泰一。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:千葉泰樹
出演:加山雄三 張美瑶 星由里子 上原謙 東郷晴子 季嘉 楊渭渓 馬驥 王丹 プリム・プラパポーン 志村喬 田崎潤 小泉博 藤木悠 越路吹雪 河美智子 サヤンパン・パイサン 広瀬正一 ルウン・ブウンヤスティニィ セムサク・タンワチャリン ヤワレ・ニサーコーン 荘麗 シュイット タノム ポーン・パイロー ウサハ ラオ プラウィック トワントン バイ スラシャ オラパン ターウォン カラヤ ワニイ ワラポーン ターウィサク |
---|---|
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1966) |
上映時間 | 105分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「バンコックの夜」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。