十七人の忍者 大血戦 作品情報

じゅうしちにんのにんじゃだいけっせん

三代将軍家光が逝去し、その期を狙った由井正雪の謀叛が老中松平伊豆守のために失敗に終った動乱のころ。紀伊五十五万五千石頼宣は、秘かに鉄砲火薬を集め、甲賀忍者に守らせ、虎視耽々と将軍家を狙っていた。だが、これを察した伊豆守も、甲賀者を迎えた紀州家の謀略の狙いを、諸大名が江戸に集まる御代替りの大評定の日と考え、それまでの十日間に紀州の火薬鉄砲を破壊するように伊賀半蔵に命じた。しかし、この伊賀と甲賀の大血戦を前にしても伊賀忍者弓削新三郎は、ふと知りあった甲賀の頭目甚左衛門の娘結香が忘れられず、結香もまた新三郎に恋こがれていた。しかし、忍者の世界で他組との縁組が許されるはずはなかった。そんなうちにも、すでに伊賀と甲賀の和歌山城をめぐる血で並をあらう忍者合戦は始められていた。そしてある日半蔵は、暗闇にまぎれて大手堀を押渡るすて身の攻撃を敢行した。だが、これは甚左衛門にいち早く見破られ、罠におちた伊賀組は、攻めいった大部分が斬られ、半蔵は捕えられた。勝った甚左衛門は、さらに絶対の備えを期して、太鼓櫓の火薬鉄砲を墨館に移した。大評定の日はあと三日後に迫り、新三郎は火薬の有りかを探る窮余の一策として、くノ一下柘植の小猿を城に潜入させた。小猿は見破られ斬られながらも、死力を尽して半蔵に近づき、火薬が墨館に移されたことを告げた。一方新三郎へのつのる恋情を押えきれなくなった結香は、盲目の甲賀忍者大原三右衛門の助力で半蔵に会ってわけを話した。この盲目の忍者は、実は新三郎の実父だったのだ。結香は半蔵から、彼女の心の偽りがないことを証明する守り袋をもらい、新三郎のもとにかけつけた。守り袋には城の見取図と墨館の有りかが刻明に記されていた。新三郎はただちに手勢を引きつれて甲賀組を奇襲した。半蔵も、自ら得意の忍術で手枷の錠を外し、甚左衛門を斬り、爆薬を城に仕掛けた。この死闘で、甲賀組は全滅し、勝った伊賀組もその大半を失った。

「十七人の忍者 大血戦」の解説

「刑事 (デカ)」の池上金男と「間諜」の鳥居元宏が共同でシナリオを執筆、鳥居元宏が監督した忍者もの。撮影は「主水之介三番勝負」の赤塚滋。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督鳥居元宏
出演松方弘樹 小川知子 大友柳太朗 三島ゆり子 南原宏治 嵐寛寿郎 大木実 近衛十四郎 原田清人 島田景一郎 河村満和 藤原勝 脇中昭夫 香月涼二 唐沢民賢 木谷邦臣 団徳麿 五十嵐義弘 岩尾正隆 波多野博 疋田圀男 志賀勝 丹羽又三郎 有川正治 西田良 阿波地大輔
配給 東映
制作国 日本(1966)
上映時間 87分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「十七人の忍者 大血戦」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:51

広告を非表示にするには