ギャングの肖像(1965) 作品情報

ぎゃんぐのしょうぞう

毛利、新田、繁森、針谷の四人は銀行を襲撃した。逃走の際新田は逃げ遅れた針谷を、追いすがる守衛もろとも射殺した。数日後、毛利は何年ぶりかで生家を訪れ、弟の健次をさそいだし、金を渡して、健次に二人分の親孝行をたのむのだった。帰途毛利は針谷の分け前六百万円を持って、咲枝を訪ねた。だが咲枝は、金を受とらず、毛利に足を洗ってくれと哀願した。そばで何も知らない咲枝の娘順子が、無邪気に毛利との再会を喜んでいた。そんなある日、クラブ、ネヴァモアを訪れた毛利は、支配人犬飼から、弟健次がクラブの歌手ミユキとつき合っていることを聞かされ吃然とした。ミユキは娼婦型の女であった。健次はそんなミユキに熱をあげ、会社の金にまで手をつけ、会社からも追い出されていた。みかねた毛利は、そんな健次のために莫大な金を借り、自動車工場を買い地道な商売を始めた。しかし大企業に押された、二人の小さな工場はたちまち経営不能に追いこまれた。金融業者がそんな毛利兄弟を追いまわした。いき場もなくミユキのもとに舞いこんだ健次は帰途新田に半殺しの目にあって、母かな子のもとにころがりこんだ。ミユキは新田の情婦であった。一方毛利はいよいよ金策に窮し、心ならずも、犬飼、新田らによる、再度の銀行強盗に加わった。それに気ずいた健次は必死にやめるように説いた。が、すでに歯車は動きだしていた。襲撃は成功した。だが張りめぐらせた非常線に犬飼は死に毛利は逮捕された。警察で、新田が、この失敗は健次の密告だと思いこみ、殺しにいったことを知った毛利は、脱獄し健次のもとにかけつけた。毛利の絶叫に新田の拳銃が火を吹いたそのときかけつけた咲枝が、夫の仇新田を狙い射った。これを見とどけた毛利はニッコリと笑って死んでいった。

「ギャングの肖像(1965)」の解説

「太陽西から昇る」の中島丈博と「死にざまを見ろ」の古川卓巳が共同でシナリオを執筆、古川卓巳が監督したアクションもの。撮影もコンビの伊佐山三郎。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督古川卓巳
出演二谷英明 藤竜也 小夜福子 稲野和子 杉江弘 奈良岡朋子 小高雄二 中台祥浩 土方弘 高品格 玉村駿太郎 八代康二 晴海勇三 小泉郁之助 緑川宏 山田禅二 河上信夫 藤井昭雄 小野武雄 伊藤寿章 紀原土耕 本目雅昭 東郷秀美 浜口竜哉 渡井嘉久雄 大塚トミエ 森みどり 茂手木かすみ 緒方葉子 青木富夫 橘田良江 横田陽子 西原泰江 渡辺節子 宮原徳平
配給 日活
制作国 日本(1965)
上映時間 91分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「ギャングの肖像(1965)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:51

広告を非表示にするには