暗黒街全滅作戦 作品情報
あんこくがいぜんめつさくせん
この数年来、関東の片岡連合会、関西の大門組が地方進出をはかり、中小の団体を吸収してふくれ上っていた。東海市は、今この二大勢力の接点にあった。人口二十万の東海市を牛耳る根津組の会長が、列車の中で殺害された。この葬儀の当日、片岡連合会の名代尾形燐太郎は三人の手下と乗りこんで来た。目的はこの町の西条組を関西の大門がテコ入れするのに対抗し、根津組をなんとか片岡組にひきいれたいというものだった。根津を殺したのもこのためであった。一方尾形と一緒にやって来たチンピラの五郎は、根津の娘千加子に近づき、気弱な二代目島田を押しのけて、東海市をわがものにしようとたくらんでいた。根津組と西条組は対決した。そして会長を殺ったのは西条組だと噂が流れ、街は陰惨な状態となった。インテリヤクザ島田は、西条の死にろうばいし、仲裁を大門に依頼した。そしてその手打式の日、立塞ったのは五郎と尾形だった。互いにこの機会を利用して、東海市をわが物にしたい。喧嘩の準備は進められた。その頃尾形は、バー“ローリエ”のホステスみどりが根津暗殺の目撃者であることを知り、みどりを殺した。更にその現場を見た千加子をも殺害した。今や尾形は五郎と対決を迫られた。だが島田派は二人に対抗するため助人を集結した。東の片岡、西の大門を後楯に決戦は開始された。一発の銃声のもと、大乱闘が展開した。そして五郎の拳銃は尾形をうちのめした。かつて根津企業のあったビルに新しいプレートがはられ、椅子に坐った五郎に、ビルの一室から火がふいた。殺しあいを続けた暴力の町も、無残な跡を残して、哀れなやくざの世界の虚しさがただよっていた。
「暗黒街全滅作戦」の解説
「血とダイヤモンド」の小川英「黒の挑戦者」の石松愛弘それに「血とダイヤモンド」の福田純が共同でシナリオを執筆、福田純が監督したアクションもの。撮影もコンビの宇野晋作。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:福田純
出演:三橋達也 佐藤允 平田昭彦 浜美枝 北あけみ 松本染升 向井淳一郎 堺左千夫 桐野洋雄 黒野信男 伊吹徹 ミスター珍 大前亘 佐藤功一 小松英三郎 三井秀顕 名取幸政 大丸二郎 清水元 草川直也 荒木保夫 香川良介 春日俊二 広瀬正一 佐々木孝丸 大木正司 大友伸 安川実 田島義文 古田俊彦 中山昭二 渋谷英男 小島謙太郎 堤康久 千石規子 森今日子 大村千吉 |
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配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1965) |
上映時間 | 88分 |
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