明日の夢があふれてる 作品情報

あしたのゆめがあふれてる

浅草の六区でのれんを誇る天ぷら屋「天勝」は、看板娘鮎子が、采配を振っていた。父の金助は会合好き、兄の宏は、大学よりも落語に夢中。そこで、鮎子が自然板前の金さん、見習の三津田明と店をきりもりするはめになったのだ。ある日、晴着姿で明と一緒に観音様にお参りに行った鮎子は、貿易会社の青年社長遠藤一郎が運転する乗用車に泥をはねられ、くってかかった。数時間後、ガソリンスタンドを経営する仁木哲也に誘われた一郎は、鮎子の店に入って来た。思わずはっとした二人だが、哲也の紹介も終らぬ間に、鮎子はふくれてしまった。一方金助は、明の母伊沙子が働いている小料理屋芳村に、せっせと通っていた。勿論めあては伊沙子だが、一郎の父の道平も、伊沙子に店を持たせようと言いより、二人は犬猿の仲となった。宏は、社長が落語づきと聞いて、勇んで出かけた入社試験に失敗して、やむなく店の手伝いをすることになった。そんなある日、明の幼友達の千恵子こと、チコが家庭の事情から田舎に帰ることになった。鮎子の好意で、故郷に帰った明は、チコの実家を訪ね、チコの母たねからチコが、宇都宮に養女に行くことになったと聞かされ、落胆して、東京に帰った。わけを聞いた伊沙子は、二人だけの店を持とうと励ますのだった。その頃宏は、天ぷら屋の修業に渡米することが決り、有頂天であった。数日後、哲也は昔の恩人秋田玩具の社長秋田米造を訪ね、娘ナナ子から、秋田玩具が倒産寸前であり、玩具発明家小泉のリモコンカーのパテントが手に入らなければ倒れると聞かされた。哲也に応援を求められた鮎子は、一郎に協力を求め、一度は断られたものの、遂に乗っ取りの犯人営業部長の東野とバーのマダム冴子をあげて、二人はすっかり仲良しとなり、一郎にパテントは買われて、秋田米造に提供された。明も、チコを呼んで新しい店を手伝ってもらうことになり、板前修業に励んだ。

「明日の夢があふれてる」の解説

「現代金儲け物語」の菅野昭彦と「裸一貫」の小林久三が共同でシナリオを執筆「さまざまの夜」の番匠義彰が監督した青春もの。撮影は「残菊物語(1963)」の厚田雄春。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督番匠義彰
出演益田喜頓 鰐淵晴子 松山英太郎 三田明 月丘夢路 勝呂誉 佐野周二 三上真一郎 真理明美 北龍二 穂積隆信 大泉滉 柏木由紀子 水上今子 中村晃子 初名美香 世志凡太 なべおさみ 後藤泰子 桂小金治 林洋介 小田草之助 山崎猛 八代起世美 菅原文太
配給 松竹
制作国 日本(1964)
上映時間 81分

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最終更新日:2023-12-31 02:00:05

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