河内ぞろ 喧嘩軍鶏 作品情報
こうちぞろけんかぐんけい
河内生れの三人兄弟、仁助、多度吉、永三は亡くなった親父の葬式がすむかすまないうちに残った土地、家屋の財産配分をめぐっていさかいを起すほど欲の皮のつっぱった男たちだ。仁助は家をとびだし、惚れたお沢と一緒になり、八百屋稼業に精を出し、土地の衆から親分と呼ばれるようになった。また永三は、船乗りになるといって出ていったまま帰らず多度吉一人が家に残って百姓を継いだ。兄弟の中でも人一倍欲の皮のつっぱった仁助は、軍鶏賭博にあきたらず、ドサまわりのストリップ小屋を値切って一週間買い切った。そうするうち、仁助は、女房お沢に内緒で、ストリッパー・ルミーといい仲になった。が、それに気づいたお沢は、ある夜、厳しく仁助を問いつめた。窮余の一策、仁助は、ルミーが狐の化身だったと大ボラを吹いて、その場をのがれた。やがて、ストリッパーの旅立つ日がやってきた。が、一行の花形ストリッパー・まゆみの姿が見えなかった。不思議に思って問いただす仁助に、まゆみの夫ペットの梅は、博打にまけて、まゆみを土地のボス松戸組にとられたことを告白した。見かねた仁助は、単身松戸組に乗りこみ、まゆみを取返してやった。数日後、多度吉は、すでにお腹の大きくなった恋人お芳と結婚式をあげた。そんな最中、松戸組の子分数名が、まゆみを取られた腹いせに殴りこんできた。が、そこへかけつけたのが、外国から帰った永三。イタリア製催涙ガス銃を発射し、兄弟の危機を救った。永三は、外国の賭博場を荒しまわり、神戸へ帰って新しい店を出していたのだ。しかし、その日永三が帰ってみると開店したばかりの店は、松戸組の用心棒・ハジキの林蔵によってとりこわされていた。怒った三人兄弟は、ハジキの林蔵のところになぐりこんだ、ここでも永三のアメリカ製銃がものをいった。数日後多度吉の女房お芳が男の子を生んだ。口の悪い仁助と永三にからかわれた多度吉は、また二人の兄弟を相手に大乱闘を始めた--。
「河内ぞろ 喧嘩軍鶏」の解説
今東光の原作を「男の紋章 花と長脇差」の甲斐久尊と「殺人者を消せ」の舛田利雄が共同で脚色、舛田利雄が監督した風俗もの。撮影は「愛と死をみつめて」の萩原憲治。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:舛田利雄
原作:今東光 出演:宍戸錠 川地民夫 山内賢 南田洋子 安田道代 笠置シヅ子 武藤章生 谷村昌彦 神戸瓢介 殿山泰司 佐野浅夫 桑山正一 小高雄二 木島一郎 杉江弘 野呂圭介 山田吾一 柳瀬志郎 露口茂 弓恵子 久里千春 若葉めぐみ 堺美紀子 中村是好 浜村純 衣笠真寿男 武智豊子 紀原土耕 |
---|---|
配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1964) |
上映時間 | 101分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「河内ぞろ 喧嘩軍鶏」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。