花と嵐とギャング 作品情報
はなとあらしとぎゃんぐ
母親をはじめ子供達全部が悪の世界で暮らしている悪党一家があった。母親まさは安宿を経営しているが、裏では凄腕の女傑で通っている。長男は香港ジョーの異名をとる国際的大物。長女佐和は女ながらも前科者、それにスマイリー健という河北組の兄貴株で刑務所帰りを亭主にしているこれまた大変な女。次男正夫でさえ一ぱしやくざを気取っている。河北組のツンパの山藤は、健を蹴落そうと銀行ギャングを計画、その指揮を健に指名した。健は厭がる正夫と、犬猿の仲の殺し屋、楽隊とウィスパー、それに権爺を加えて綿密な作戦をたてた。銀行ギャングは見事成功するが、そのドサクサにまぎれてウイスパーは、楽隊を撃って逃走した。楽隊は警察病院に収容され一命をとりとめるが、ウイスパーを狙って病院を脱走した。紙弊ナンバーが知られた札とあって、山藤は、略奪金をドルと交換に出かけるが香港ジョーに奪われてしまった。その頃、河北組組長の暗殺命令を正夫が拒否したため、佐和は正夫がもどってくるための人質となった。正夫は恋人の圭子とある牧場に隠れていた。それを知った河北組は、山藤、ウイスパーが健を監視して牧場に乗りこんだ。牧場には正夫の身を案じた香港ジョーが、一足先に潜入していたが、佐和の身を思う健はジョーにまで拳銃を向けた。組長の秘密命令を持つウイスパーは、ジョー、正夫もろともに健まで葬り去ろうとした一瞬、突如、楽隊が出現、ウイスパーは倒された。そのすきをみて三兄弟は協力して射ちまくった。三人三様の見事なガンさばきは、山藤達を圧倒、断崖に追いつめられた山藤は、ジョーから取り返した略奪金を手にしたまま谷底に滑り落ちていった。
「花と嵐とギャング」の解説
藤原審爾の原作を、「赤いネオンに霧が降る」の佐治乾が脚色し、新東宝の石井輝男が東映入社第一作として監督したアクション・ドラマ。撮影は「わが生涯は火の如く」の星島一郎。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:石井輝男
原作:藤原審爾 出演:高倉健 小宮光江 小川守 新井茂子 清川虹子 江原真二郎 曽根晴美 打越正八 佐々木孝丸 沖竜次 日尾孝司 久保一 関山耕司 鈴木志郎 小野良 山本麟一 飯島与志夫 八代万智子 愛川かおる 八名信夫 リー・スミス 鶴田浩二 |
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配給 | ニュー東映 |
制作国 | 日本(1961) |
上映時間 | 83分 |
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