情無用の罠 作品情報

なさけむようのわな

ある工事現場の片隅に若い女が殺されていた。コートの裏には橋本というネームが書かれてあり、手には玩具のダンプトラックを握っていた。井崎刑事はダンプトラックについていた指紋から前科者二宮三郎を連行した。だが二宮にはアリバイがあった。二宮は惚れた女とホテルにいたと主張するが、ダンプトラックをみて愕然とした。彼が女にやったものだったからだ。しかし死体置場でみた女の顔は昨夜の女とは違っていた。女は死体引取人もなく本籍もデタラメ、溝江捜査課長はその背後関係には何かあると狙んだ。二宮は仮釈放された。無実の罪の嫌疑をうけてヤケを起す二宮を森島土建の親方森島は優しく慰めた。二宮は早速「橋本」と名乗る女を紹介してくれたバーテン木村を訪ねていった。木村はずらかっていなかった。橋本と名乗る女は本名を香田正子といい、結核の夫を抱えてコールガールに身を堕していたのだ。正子は森島のいう通りに動いただけだった。そんなことを知らない二宮は必死になって橋本を探しつづけていた。井崎刑事の働きによって女の身許が割れた。北沼商事土方の妾と判って捜査本部は色めきたった。ロケット燃料輸入にからんで工業局に不正がありと二課が内々捜査を進めていたからだ。捜査範囲がせばまれていくに従って土方はあせった。仲間割れができかねない状態だった。森島は殺し屋白水に二宮殺害を命じた。森島のきびしい監視を逃れた正子は多摩川土堤で二宮に会った。正子は何も知らないままに森島の命令された通り動いて二宮に罪をかぶせたことを心から詑びた。そしてボス森島の名を告げた。二宮は、前科者の自分を拾って可愛がってくれた森島が、罠に使うために自分を飼っておいたのだと知って愕然とした。その時正子は白水の運転する自動車に轢かれて死んだ。二宮は森島建設に飛びこんでいった。森島と白水は高飛び寸前だった。井崎刑事も駈けつけてきた。激闘の後二人は逮捕された。正子は二宮を愛しているといって死んでいった。

「情無用の罠」の解説

飛鳥高の「死を運ぶトラック」を、「三兄弟の決闘」の須崎勝弥が脚色し、「電送人間」の福田純が監督したアクション・ドラマ。撮影は「銀座の恋人たち」の内海正治。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督福田純
原作飛鳥高
出演佐藤允 中谷一郎 水野久美 草川直也 平田昭彦 田中邦衛 中丸忠雄 西条康彦 浜美枝 向井淳一郎 岡部正 宇野晃司 坪野鎌之 中山豊 荒木保夫 上村幸之 関田裕 緒方燐作 渋谷英男 田村まゆみ 二瓶正典 橘正晃 広瀬正一 古田俊彦
配給 東宝
制作国 日本(1961)
上映時間 80分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「情無用の罠」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2024-06-01 02:00:05

広告を非表示にするには