ラグビー野郎 作品情報
らぐびーやろう
1月中旬。雨、泥沼化したフィールドで激突する泥まみれの若い肉体、関西大学ラグビー・リーグ決勝戦。坂上監督引きいる洛西大学対東南学院大の一戦は、大差で東南大の勝利となった。洛西大の坂上監督は対東南大4連敗の責任を感じて引退、次期監督として秋月雄平が決定した。再起を決意するOBの熊田、副将の平沼達、それに二軍選手の、大石、早川、酒井、そして高校ラグビー界のスーパースターだった矢吹二朗。4月。全選手を前に「目標はただ一つ、勝利のみ!」と言い渡した秋月新監督。その日から猛練習が開始された。朝靄の中、ラグビー「第一蹴の地」の石碑前を走っていた矢吹は、同じ大学のテニス部の江口文子と会い、その清楚で清々しい姿に心を奪われてしまった。6月。秋月、熊田、久保たちが竹刀片手に部員を怒鳴り追い廻している。8月。浅間の山なみを背景に菅平で合宿。あまりの激しい練習に矢吹たちが反抗、サボタージュする。しかし、秋月の闘魂心に打たれ自主的に猛練習に突入、合宿最後の日、公式戦に備えてメンバーが発表され、矢吹たち二軍選手も含まれていた。9月。東南大との練習試合に出場した矢吹は、個人プレーにはしり、それが原因で洛西大は敗れた。試合後、OBたちから叱責された矢吹は、合宿所から逃げだし芸者・小久のもとにころがり込み、乱れた生活に入っていった。そんな矢吹を秋月は除名した。ラグビー・シーズン開幕。洛西大は快進撃を続けた。その頃、矢吹はやっと高校時代の栄光に溺れていたことに気づき、秋月監督に許しを乞うが、冷たく拒否された。しかし風雨の中、日参する矢吹の真剣な姿に、秋月はとうとう折れ、再入部を認めた。11月。今までの遅れを取り戻そうと必死に練習する泥まみれの矢吹。そして待望の一軍復帰。そんな矢吹の姿を文子は暖かく見守っていた。1月。公式戦開幕、勝ち進む洛西大と東南大。そして雨の中の決勝戦。激突する両フィフティーンは、泥にまみれ、汗にまみれ、血を滲ませ、青春を打ち込んだこの一年間の成果をはき出していた。東南大の時間切れ勝利目前、矢吹のはなった逆転ゴールキックは、高々とポールに吸いこまれていった。
「ラグビー野郎」の解説
ラグビーに青春を賭ける若者たちが、血のでるような猛練習を続けた後に勝利の栄冠を得る姿を描く。脚本は「激突!殺人拳」の鳥居元宏と「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」の野波静雄、監督は「学生やくざ」の清水彰(1)、撮影は「愉快な極道」の赤塚滋がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1976年5月15日 |
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キャスト |
監督:清水彰
出演:矢吹二朗 南条弘二 槙健太郎 伊吹新吾 岸部シロー 山本麟一 福本清三 岩尾正隆 小泉洋子 川崎あかね いけだももこ 桂田由美 奈三恭子 井上誠吾 宮地謙吾 大橋壮多 奈辺悟 笹木俊志 鳥巣哲生 白井孝史 岡島艶子 疋田泰盛 美松艶子 寺内文夫 山下義明 木谷邦臣 島田秀雄 志茂山高也 友金敏雄 高岩淡 千葉真一 谷隼人 |
配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1976) |
上映時間 | 88分 |
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