エースをねらえ！（1973） 作品情報

西高校は、テニス王国と呼ばれるほど、庭球界の名門である。岡ひろみは、この高校に入学して間もなくテニス部に入ったが、なにしろ男女あわせて数十人も部員がひしめいているうえに、まるで自信もない。代表選手になることなど、ひろみには関係のないことだった。コートの外から、男子チームの尾崎勇キャプテンと藤堂貴之の素晴らしいチームプレイを見て、ひそかにハンサムな藤堂にあこがれるひろみ。そして、このテニス王国の女王・お蝶夫人と呼ばれる龍崎麗香のようになりたい、と夢見る毎日であった。ところがそんな時、新らしくやってきた鬼よりこわい青年コーチ・宗方仁が、次の地区大会の代表選手のひとりに、ひろみを指名したのである。新米のくせに、生意気なやつめ！とひろみに対する風当りが強くなった…。