キネマの天地 感想・レビュー 10件
きねまのてんち
総合評価5点、「キネマの天地」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-09-18
📺本篇,小津安二郎監督の撮影現場の再現描写はかなり入念だったと記憶する。ユリイカ誌本年4月号山田太一特集を読みながら本篇共同脚本家の1人,山田太一の想いを想像して見る。山田太一も監督山田洋次も松竹時代からのアンチ小津派,監督木下惠介組の山田太一は監督と一緒に松竹を退職しテレビの仕事で花開く。山田太一シナリオの笠智衆主演のNHKドラマは小津作品へのオマージュと云う。映画が切捨てて来た平凡な日常のドラマを描き込んで行くスタイルこそ,小津安二郎作品の醍醐味だ
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-08-17
先日名画座老舗・早稲田松竹でビクトル・エリセ監督の映画瞳を閉じてを観て居て劇中劇で父親と娘の別れのシーンで本篇父親役の渥美清が映画館で亡くなり瞳を閉じて仕舞うシーンとちょいとオーバーラップした。フェデリコ・フェリーニ監督のサーカスにもサーカス好きの老人がサーカス小屋で観賞中に命を終える名シーンが有ったが
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-08-22
BS松竹東急で久しぶりにTV視聴する。映画館で観るのとは又,ひと味違って見えた。映画への一途な愛が感じられる。中井貴一が親友から励まされるシーンもハッとさせられる。泪と笑いの感動の作は庶民の味
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2021-10-10
本・山田洋次が演出した舞台「一万石の恋 裏長屋騒動記 愛の仮名手本篇」(前進座)を観た。映画〈男はつらいよ〉の原点が古典落語で有った様に本上演も「妾馬」の噺に基づいた演劇論でありパロディなドタバタ喜劇
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2021-08-02
更に舞台上演版の〈キネマの天地〉を視聴…。映画版の続きながら探偵ものの推理劇スタイルで井上ひさしが戯曲として俳優とは何か,芝居とは何かを切々とShakespeare劇さながらに盛り込んだ異色作だったんだ
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-06-18
キネマの天地を観た。私は40代の頃にある大手芸能プロダクションの新人タレントになった。もちろん、副業だったが、テレビ局や撮影所に何度通ったかさえわからない。だからこの映画はとても共感できるところが多く、感動した。有森也実さんはチャーミングな美人で大好きだった。この映画を観るたびに、映画というものがとても愛しくなる。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-05-30
そして水谷豊主演のサスペンスTVドラマの浅見光彦「平家伝説殺人事件」でもヒロインの有森也実が好演
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-10-19
脚本の井上ひさしの戯曲に太宰治の「人間失格」のparodyの様なタイトルの「人間合格」と云う芝居のものが在った。三鷹市美術ギャラリーでの〈太宰治展~辻音楽師の美学〉を観て居て想い出されたのが特高警察が思想調査で踏み込んだ主人公の本にマルクスの名前を見出だして仕舞うコミカルな場面だ。其れは喜劇役者マルクス・ブラザーズの本何だが
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-11-22
つかこうへいの戯曲「蒲田行進曲」が何と東宝で映画化されて仕舞ったのに対して、本編「キネマの天地」は文字通り松竹キネマ蒲田撮影所の物語、松竹・山田洋次監督の入魂の1本何だね。井上ひさし、山田太一もシナリオに加わり、松竹挙げての山田組の豪華オールスターなキャステイング!松竹大船調のメロドラマ創作の秘話とも為っているんだよ🎬
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-03-09
NHKプレミアムシネマで映画〈追憶〉を観ていたらマルクス・ブラザーズの恰好に扮するおどけるシーンで誰かが共産主義青年活動家のケイテイ事バーブラ・ストライサンド嬢に向かって「カール・マルクスだね!」と言うと「古臭いギャグだわね」と逆襲される処が出て来る…。本編でも特高警察が中井貴一扮する監督の部屋の書棚に在るマルクス兄弟の映画本をマルクス主義の思想書と取り違えて仕舞う笑えない場面が在ったー。監督の山田洋次が往年の巨匠・小津安二郎監督や溝口健二監督にどんなにか敬意を払っているかが感じられる作品だった。ローアングルの小津調の其のワンシーンの撮影技法への拘りと再現は本編中の最大の見処と云っていいかも🎵