星くず兄弟の伝説 作品情報
ほしくずきょうだいのでんせつ
20世紀末期あたりのナイトクラブ“魚の目”に出演中の“スターダスト・ブラザーズ”は回想を始める。ドジで短気だがお人好しのシンゴと、キザだが優しい二枚目半のカンは、もともとライバル同士だった。ライブハウスに出演中の二人に目をつけスカウトしたのが、音楽界の大プロデューサー、アトミック南である。アトミック・プロを訪ねた二人は、玄関ホールで歌手志望の少女マリモと出会う。南はシンゴとカンを、二人組のミュージンャン“スターダスト・ブラザーズ”としてデビューさせた。マリモは彼らのファンクラブの会長となった。南の戦略でマスコミは“スターダスト・ブラザーズ”を、あっという間に当世の人気スターに仕立てあげた。人気スターになった二人は、いい気になり実力も気にせずやりたい放題、遊んでばかりで人気は下がり始める。ひょんなことからマリモが、人気スターの仲間入りをし、立場が逆転した。南はその手腕を政治家に買われ、ある政治家の子息・虹カヲルをデビューさせた。カオルは人気スターの座につくが、ハンサムなその容貌とは裏腹に陰湿で屈折した性格だった。マリモに惚れたカヲルは、マネージャーを使って彼女をホテルに呼び出す。マリモを救出したシンゴとカンを、カヲルが私設ギャング団を率いて追う。カヲルの放った弾丸が、シンゴに命中しようとした瞬間、南が飛び出して撃たれてしまう……。
「星くず兄弟の伝説」の解説
駆け出しのミュージシャンがコンビを組み、スターへの道を駆け上がっていった“スターダスト・ブラザーズ”の物語。その栄光と挫折をコミカルに描いたロック・ミュージカル・コメディ。ミュージシャンの近田春夫が原案・製作総指揮・音楽を、監督・脚本は数多くの自主映画作品を手掛けて注目を浴び、これが第一回劇場用監督作品となる手塚眞、撮影は大澤栄一。DJの草分け的存在の高木完、インディーズロッカーの久保田慎吾らのアーティストが出演。尾崎紀世彦が圧巻の歌唱力を披露、戸川京子がキュートなアイドルを演じ、タモリや高田文夫、サンプラザ中野、黒沢清ら当時から人気の文化人、ミュージシャン、タレント、俳優、漫画家、小説家、映画監督など多くの文化人、クリエイターがカメオ出演。画面のあちこちに顔を出している。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1985年6月15日 |
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キャスト |
監督:手塚眞
出演:久保田しんご 高木完 戸川京子 ISSAY 尾崎紀世彦 渡辺和博 大村千吉 三谷昇 横山あきお サンプラザ中野 タコ 山岸亜由子 今井萠 金津宏 エブリン 石上三登志 景山民夫 高田文夫 中島らも 清水寛 長谷川徹 高野寛 江蔵浩一 白岩秀敏 加藤正樹 大木雄司 宮田繁雄 伊藤絵理子 戸川純 川崎徹 加藤文近 森本レオ 永島慎二 モンキー・パンチ 高橋葉介 イコシン 太田螢一 海琳正道 泉水敏郎 黒沢清 楠田恵子 池田新一 北尾昌久 高橋一雄 中川浩 本間仁 出演(声):伊武雅刀 |
配給 | シネセゾン |
制作国 | 日本(1985) |
上映時間 | 98分 |
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