(金)(び)の金魂巻 作品情報
まるきんまるびのきんこんかん
ホカ弁屋の店長田所幸二は中学の同窓生、中川から同級で映画監督になった清水が二十一歳の妻さちを残して亡くなったことを知らされる。葬式の帰り、幸二と中川はやはりクラスメートの紀美雄と会った。紀美雄は(金)の医者で、三人は彼の豪華な家で同窓会の打ち合せをする。紀美雄の家で幸二は兄の幸一と出くわした。幸一は紀美雄の姉、久美子と結婚して(金)の生活をしようと、卑屈に媚を売っていた。中学の先生の中川が伊豆の旅館などの手配をし、(金)スタイリストの千秋や、銀行員の斉藤夫婦、未亡人のさちなど、数十人の一行がバスで出発した。宿に着くと、中川が(ビ)の手配をしたために、みんな大広間で雑魚寝させられ、やけになってフォークダンスで気を紛らわせる。やがて宴会が始まり、誰かが呼んだイタコが、亡き恩師の小林先生を呼び出した。しかし、幸二は離婚した千秋をねらっていたり、みんなバラバラで盛りあがらない。一方、紀美雄の別荘では幸一が久美子にとりいっていた。そして、幹事役に疲れた幸二はその別荘に行って眠ってしまう。翌朝、中川が金を値切ったため、朝食は握り飯だけ、同窓会は失敗に終ったようだ。その頃、久美子との結婚を目前にした幸一は、弟の出生の秘密を打ち明けた。何と、赤ん坊のとき、紀美雄と幸二が入れ替ってしまったのだという。つまり、幸二が(金)で紀美雄が(ビ)なのだ。秘密を知った紀美雄は幸一のモーニングを破り、結婚式をぶち壊してしまう。その日、幸二は千秋に逃げられ、恋人の紀子もバイトの学生と結婚すると聞いて落ち込んでいた。そして、紀美雄が出生の秘密を幸二に伝えようと近づいて来た……。
「(金)(び)の金魂巻」の解説
中学の同窓会で数年ぶりに再会した昔の仲間たちの暮しぶりを描く一般映画。イラストレーター、渡辺和博のエッセイ「金魂巻」の映画化で、脚本は「団地妻 ニュータウン禁猟区」の西岡琢也、監督は「晴れ、ときどき殺人」の井筒和幸、撮影は「刺青(1984)」の森勝がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1985年4月20日 |
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キャスト |
監督:井筒和幸
原作:渡辺和博 出演:九十九一 小林まさひろ 川上麻衣子 大門正明 東てる美 春やすこ 風祭ゆき 桜金造 光石研 木ノ葉のこ 亜湖 清水昭博 ベンガル 小林のり一 中村ゆうじ 塩沢とき 南州太郎 石井富子 由利徹 南利明 ゆーとぴあ キャベツ サブロー シロー 小川菜摘 南麻衣子 深野晴美 堀江しのぶ エブリン 城源寺くるみ 渡辺良子 天本英世 港雄一 栩野幸知 マコト 寺田農 |
配給 | にっかつ |
制作国 | 日本(1985) |
上映時間 | 91分 |
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