ダイアモンドは傷つかない 作品情報

だいあもんどはきずつかない

予備校の中年講師の三村に弓子は秘かに瞳れていた。ひょんなことから親しく話をする機会があり、薄汚れた駅前の食堂で三村は「男には、自分の傘に女を入れてやりたい奴と、自分が女の傘に入りたい奴と二通りある。俺は入れて貰うほうだ」と弓子に話した。その夜、二人は酔いつぶれて三村の愛人の和子の部屋へ行った。弓子は和子に対して批判的な言葉を投げつけたが、三村に関る人がすべて傷ついていて、傷つきながらもそれぞれの愛を終らせようとはしていないことを知った。三村の家庭は妻の真知子が数年来ノイローゼで、表面的にはうまくいっているように見えたが、虚構の家だった。弓子は志望校の早稲田大学に合格し、三村から高価な家具や指輪をプレゼントされた。50年たったら結婚しようという三村の言葉を理解しようとしながらも、彼を愛したことから始まった行場のない淋しさに疲れ始めていた。ある日弓子は、一人旅から帰って来た和子と会っている三村にばったり会い、なごやかそうな二人の姿を見て動揺してしまう。妻の真知子に電話を入れる三村を、弓子は力なく見ているだけだった。そして、「もう大人のふりはおしまい。秩序正しい大人の世界を崩してしまいました」と三村に別れを告げた。

「ダイアモンドは傷つかない」の解説

二十歳の女子大生と、酒と女のために予備校をかけ持ちする中年の講師との奇妙な同棲生活と別れを描く。早稲田文学賞を受賞した三石由起子の同名小説の映画化。脚本は「マノン」の田中晶子、監督は「スローなブギにしてくれ」の藤田敏八、撮影は「さらば愛しき大地」の田村正毅がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1982年5月15日
キャスト 監督藤田敏八
原作三石由起子
出演田中美佐子 山崎努 加賀まりこ 朝丘雪路 石田えり 趙方豪 北詰友樹 新井康弘 近藤宏 金沢靖 金田明夫 登石雋一 小坂一也 伊藤幸子 木下裕子 吉田淳 家田京子 大林宣彦 高瀬春奈 小野進也 名代杏子 津山栄一 高月忠 泉福之助 山本緑 村松美枝子 村田光広 谷田貝光一 篠原久季 広中雅志 新井信彦 南沢一郎
配給 東映
制作国 日本(1982)
上映時間 104分

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最終更新日:2024-02-18 02:00:05

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