男はつらいよ 寅次郎紙風船 作品情報
おとこはつらいよとらじろうかみふうせん
秋も深まってきた九州。気ままな旅暮らしの寅は、家出娘の愛子と知り合った。なかたか面白い彼女は、寅のバイに“サクラ”になったりして、二人は稼いだ。ある縁日。寅の向いで、あかぬけた三十女がバイをしている。光枝というその女は、寅のところにやって来ると「寅さんでしょ、主人から聞いてます」と話す。昔のテキ屋仲間、常三郎の女房だった。今、重い病に伏している亭主に代って仕事に出ているという。翌日、常三郎を見舞いに行った寅は、喜ぶ彼から「俺が死んだら、あいつを女房にしてやってくれ」と言われる。頷く寅は渡世人の末路に寂しさを感じ、光枝に何でも相談に乗ると手紙を残すと、まともな暮らしをしようと柴又に帰った。数日後、とらやに愛子がやってきた。とらやの一同は、愛子が寅の話していた女と間違え、驚いた。しかし、愛子は店の仕事をかいがいしく手伝い、おいちゃん、おばちゃんも大喜び。数日後、愛子のたった一人の兄・健吉がやって来た。マグロ船乗組員の兄は、家をあけることが多く、愛子は寂しかったのだ。その頃、光枝から寅に手紙が届いた。あれから間もなくして、夫が死に、今は上京して旅館で女中をしていると言う。寅は、家族を前に、結婚をすると告白する。住まい、就職の心配をする寅に、みんなはオロオロするばかり。数日が過ぎて、光枝がとらやにやってきた。だが、光枝は寅と結婚するつもりで来たのではなかった。「亭主の言葉を負担に思っているなら、安心して下さい。寅さんにだって好きな人はいるでしょう。これからは一人で生きていきます」と話す。旅の仕度をする寅を、さくらは止めるすべもなかった。
「男はつらいよ 寅次郎紙風船」の解説
旅先で知り合った若い娘や、昔のテキ屋仲間の未亡人と寅次郎が繰り広げる騒動を描くシリーズ二十八作目。脚本は「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」の山田洋次と同作の朝間義隆の共同執筆、監督も同作の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1981年12月28日 |
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キャスト |
監督:山田洋次
原作:山田洋次 出演:渥美清 倍賞千恵子 音無美紀子 岸本加世子 下絛正巳 三崎千恵子 前田吟 太宰久雄 佐藤蛾次郎 吉岡秀隆 笠智衆 小沢昭一 犬塚弘 前田武彦 地井武男 木村賢治 羽生昭彦 篠原靖夫 笠井一彦 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1981) |
上映時間 | 111分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-12-19
🙂今朝のNHKラジオ深夜便の私仕舞の極意は75歳を迎えたばかりの本篇マドンナ音無美紀子,三十代での乳癌を乗り越え,3・11地震救済に歌謡喫茶店ボランティアをここ14年行なって居ること,下北沢での舞台の話。最後に極意は笑う門には福来る