P.N.「有り難う、大森一樹監督への追悼に変えて」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-11-22
十数年前にゆかりの場所にある映画館で鑑賞して、その存在を知り、くしくも、追悼と言う形での二度目の鑑賞となりました。
気がつくと、あれ以来、映画へのスイッチが入り、多くて週に四・五本鑑賞するまでの映画好き。
しかも、不思議な事に、ゆかりの場所を知らず知らず訪れていた。
鼠のホールと言う映画も、正に、この作品自体を象徴し、様々な技法で、表現の掘り起こし、自らを掘り下げて、大切なのは、自分の足下である事を伝える。
小林薫さんの初々しい感じと女優さんとのからみ、独特の世界観が良いですね。
例えるなら、多くの俳優陣を出世させた『阪急電車』並みの出世作品とも言える。
アゲ映画、アゲ監督。
映画と言う夢の世界、三宮もあの時代のように、景観が蘇り、この作品も、現代の方が、理解されるのではと感じる。
すべては変化し、変化したと思っても、あの懐かしい雰囲気で蘇る世界もある。
すべてが夢、人生は、ドリーム、クールな主人公のように、覚めた目で鑑賞する者が、正に、私たち主人公。
ドリームを有り難う、大森一樹監督への追悼に変えて。