P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-11-01
NHKBSプレミアム・シネマ放映のミシェル・ファイファー主演の映画「アンカーウーマン」を観てると本ホリー・ハンターがヒロインを演じた劇映画「ブロードキャスト・ニュース」が一頻り想い出された。此方はTV番組制作部と云う裏方だから先のヒロインの華やかさは無いけれど、ウイリアム・ハートのイケメンのレポーターとのコンビネーションが絶妙で、ヴィム・ヴェンダース監督のお気に入りの一本見たい何だね
ぴあのれっすん
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NHKBSプレミアム・シネマ放映のミシェル・ファイファー主演の映画「アンカーウーマン」を観てると本ホリー・ハンターがヒロインを演じた劇映画「ブロードキャスト・ニュース」が一頻り想い出された。此方はTV番組制作部と云う裏方だから先のヒロインの華やかさは無いけれど、ウイリアム・ハートのイケメンのレポーターとのコンビネーションが絶妙で、ヴィム・ヴェンダース監督のお気に入りの一本見たい何だね
映像の喚起力と云う点でもカンピニオン監督の抜群のセンスが感じられた。シュールな実験映画を観ている様な其の斬新さ!ジャン・ギャバンが異国に潜伏しながらも望郷の念に駈られて人妻に惚れるフランス名作映画「望郷」に続いて本編を観ると、ニュージーランドのマオリ族に同化しながらも、ホリー・ハンター扮するスコットランド系美人ピアニストに惹かれたハーデイ・カイテルの心情が分かる様な気もした。
以前、横浜美術館でブラジリアン・アート展が在った時、刺青アーチストとのlectureやテーチインが行われた…。今ではサブカルチャーのイメージが強い刺青デザインも本編のマオリ族の習俗として基層文化を為している美しい姿を拝見すると、同じ海洋民族としてアイヌの風習として日本にも土着の民俗の美意識の中に確かに刺青が位置付けられている。単に江戸期の浮世絵の世界だけで無かった事を思い出したんだ。其れにしても本編の様な映画には映倫の施す様な彼の暈しは全く不要で、遅れた国の姿を露にしていて返って、恥ずかしいのであったー。明治時代に裸婦の絵に幕を張った如きで何とも可笑しくて。
今、視るとグアテマラ映画「火の山のマリア」見たいな土俗的な神話の如きエピソードが挿入された骨太な作品何だ…。今回ソフィア・コッポラ監督セレクションの名画特集の中の一本として放映されたー。太古の夢か現か、マオリ族の船出のシーンも美しい!
本ホリー・ハンターがニュース番組の制作部でイケメンのニュースキャスター役のウイリアム・ハートら二人の男性の間で揺れ動く女心を描き出した映画が「ブロードキャスト・ニュース」だった…。此れは立川談志初め熱狂的マニアがいる名篇!