ありふれた事件 作品情報
ありふれたじけん
監督のレミー(レミー・ベルヴォー)、カメラマンのアンドレ(アンドレ・ボンゼル)、録音技師のパトリック(ジャン・マルク・シュニエ)の撮影クルーは、殺人犯ベン(ブノワ・ポールヴールド)のドキュメンタリー映画撮影のため、彼の日常を追っている。列車内で女性を絞殺し、布で包んだ死体を無造作に川に捨てるベンは、一見陽気なごく普通の男。月の初めは郵便配達を襲う。年金をいただき、ついでに金を貯めている老人の家も分かって一石二鳥だと言う。団地に押し入り、突然耳元で大声を出して老婆をショック死させ、弾丸の節約だとうそぶくベン。廃工場で別の殺し屋と撃ち合いになり、パトリックが死亡。レミーは涙ながらにカメラに向かい、作品を完成させることを誓う。新しい録音係のフランコが加わり撮影再開。郊外の豪邸に侵入して夫婦を殺し、目撃者の子供の息の根を止める。レミーは子供を捕まえるのを手伝う。アジトの廃屋で、殺し屋リカルド・ジョバンニと銃撃戦となり、相手を倒す。リカルドには、レミーと同業の撮影クルーが付いていた。こちらと違ってフィルムでなく、ビデオ撮影だと知ったベンは、彼らを射殺する。撃ち合いのさなか、またしても録音マンが殺され、後任にヴァンサン(ヴァンサン・タヴィエ)が参加。ある夜、泥酔した一行は、女を輪姦して惨殺する。やがてベンは殺人容疑で逮捕されるが、すぐに脱獄しレミーたちと会う。だが、恋人のヴァレリーやベンの家族は、リカルドのファミリーに皆殺しにされていた。アジトに向かったベンとクルーたちは、待ち伏せしていた相手に次々と撃たれて死ぬ。その一部始終を床に落ちたカメラが記録していた。
「ありふれた事件」の解説
生活のために平然と殺人・強盗・強姦を繰り返すひとりの男の奇妙な日常を、彼を主人公とするドキュメンタリー映画の撮影クルーが追うという設定で描いた異色の犯罪映画。レ・アルティスト・アノニム(無名芸術家)を名乗る、レミー・ベルヴォー、アンドレ・ボンゼル、ブノワ・ポールヴールドの3人から成る映画作家チームが、ベルヴォーの映画学校の卒業制作の短編映画を発展させ、共同で監督・製作・脚本・出演を手がけて完成させた。撮影はボンゼルが担当。そのほかのスタッフは、共同脚本・助監督・製作管理・出演のヴァンサン・タヴィエ、音楽のジャン・マルク・シュニエなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1994年3月19日 |
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キャスト |
監督:レミー・ベルヴォー
アンドレ・ボンゼル
ブノワ・ポールヴールド
出演:ブノワ・ポールヴールド レミー・ベルヴォー アンドレ・ボンゼル ジャン・マルク・シュニエ Alain Oppezzi ヴァンサン・タヴィエ Jenny Drye |
配給 | アルバトロス・フィルム |
制作国 | ベルギー(1992) |
上映時間 | 96分 |
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