P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-11-06
🦄NHKラジオFMの古楽の愉しみの奇想タイトル音楽特集でビーバーのロザリオからキリストの昇天等の音楽を聴いて居ると本篇の如き浮遊感が甦って来るから不思議だ
びじょとやじゅう
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🦄NHKラジオFMの古楽の愉しみの奇想タイトル音楽特集でビーバーのロザリオからキリストの昇天等の音楽を聴いて居ると本篇の如き浮遊感が甦って来るから不思議だ
そしてデイズニーのミュージカル映画の実写版の映画「美女と野獣」の何ともcolorfulな魔術的世界を視ていると、詩人ジャン・コクトー演出の本編の様なモノクロームで静謐な作品が想い出されるんだ…。classicの本編には勿論,最新版のCG技術は未だ無いものの伝統歌舞伎の隈取りの魅力とかラストの飛翔シーンとか色々と工夫が凝らされててねえ~🎵
詩人ジャン・コクトーの演出は鏡や泪、彫像の用い型にも抜群のセンスを魅せる。ヒロイン役のジョゼット・デイがこの上無く美しい魂の持ち主の野獣と恋におちる、其の幸福感が珠玉の物語を紡ぎ出すfantasy…
そしてクラシックな本編は美術・音楽はもとより流麗なカメラワークのアンリ・アルカンと云う豪華なスタッフにも恵まれて…。嘗て日本橋の三越美術館で開かれたジャン・コクトー展には詩作はもとより舞台に映画に衣裳にイラストレーション等にマルチな才能を見せる作品群が並んでいたー。特に本編はコクトー絵画の線描の美が見事に映像にも乗り移ってるんだねえ🎵🎶💃🕺
ベラ役のジョゼット・デイも流石に美しい❗️野獣のメイクや所作は歌舞伎からヒントを得ているので歌舞伎ファンだったエイゼンシュテイン監督作品「イワン雷帝」とも共通する様な処も感じられる…。詩人ジャン・コクトーの鋭い感性に研ぎ澄まされた傑作のモノクロ映画ー。ラストの高揚感は映画の醍醐味!
本編撮影中の監督ジャン・コクトーの主役を演じたジャン・マレーへの惚れ込み具合は1冊の本にも為っている程だ…。アンリ・アルカンの流麗なモノクロームの撮影術と共に野獣から貴公子に推移して行く様と天にも昇る心地の高揚感は美の探究者で詩人で役者の両雄の友情の賜物か。👁️🤸👁️🗨️🎼🎶
銀座のエルメス上映会で見ました…。昔、日仏学院等で見ていたので懐かしかった。シンデレラ物語とも何処か重なりあってストーリーはサプライズドエンデングはあるものの明解!!ポルトガルの巨匠エマヌエレ監督が映画アンジェリカの微笑でこのラストシーンの飛翔をオマージュしていたかの様だー。最初のスローモーションやジャン・ヴィゴ監督タッチのお遊びや実験精神が有る。怪物メイクは歌舞伎の隈取りを意識したとか…