華麗なる殺人 作品情報
かれいなるさつじん
二十一世紀。人間は、闘争本能を満足させなければ、世界の平和は保てない、ということになり、殺人をスポーツとして認めることになった。ルールは、誰でも自由に勝負に参加でき、会員に登録したものは誰でも、“猟人”として五回“標的”として五回、これを交互にはたして、十回勝たねばならないことになっていた。これで成功した者は、百万ドルの賞金と、その他無限といっていいくらいの権利を与えられることになる。ここでカロリン(U・アンドレス)と、ポレティ(M・マストロヤンニ)が対決することになった。二人は共にこれが十人目である。彼女のもとに、この記念すべき殺人の模様をテレビにとりたいと「ミン紅茶商会」の者と名乗る二人の男がたずねてきた。カロリンは承諾した。二人の男を従えカロリンはポレティのいるローマへ飛んだ。そしてポレティに近づいた。一方、ポレティは、カロリンが、自分を殺し、それをCMに使うということを察知し、逆に自分も「コカ70」の宣伝に使おうと売りこんだ。虚々実々のやりとりの末、ついにカロリンはポレティを追いつめた。テレビのカメラがむけられるなかで、カロリンはポレティに銃をむけた。だが、引き金をひくことはできなかった。いつか二人の間には愛がめばえていたのである。スタッフ連にせかれて目をつぶってカロリンは引金をひいた。ポレティはたおれた。とぼとぼと帰るカロリンの前にポレティが立っていた。彼は死んではいなかったのである。カロリンはかけよった。が、ポレティの銃が火をふいた。しかし防弾服をきていた彼女も死にはしなかった。二人とももう争いはいやになっていたが、決着はつけねばならない。その時、二人をめがけて、銃弾がとんできた。ポレティの前妻のリディアと恋人オルガだった。二人はヤキモチをやいているのだった。物陰にかくれ、ライフルを乱射するカロリンを、もう争いはゴメンという表情で、ポレティはみていた。
「華麗なる殺人」の解説
SF界の人気作家をロバート・シェクリィの短編『七番目の犠牲者』を、トニーノ・グエッラ、ジョルジオ・サルビオーニ、エンニオ・フライアーノ、エリオ・ペトリの四人が脚色、「悪い奴ほど手が白い」のエリオ・ペトリが監督した。撮影はジャンニ・ディ・ヴェナンツォ、音楽をピエロ・ピッチオーニが担当している。出演は「異邦人」のマルチェロ・マストロヤンニ、「007 カジノ・ロワイヤル」のウルスラ・アンドレス、エルザ・マルティネッリ、サルヴォ・ランドーネなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:エリオ・ペトリ
原作:ロバート・シェクリィ 出演:マルチェロ・マストロヤンニ ウルスラ・アンドレス エルザ・マルティネッリ サルヴォ・ランドーネ マッシモ・セラート Luce Bonifassy |
---|---|
配給 | 日本ヘラルド映画 |
制作国 | イタリア(1965) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「華麗なる殺人」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。