カサブランカの夜 作品情報

かさぶらんかのよる

第二次大戦の初期、ドイツに敗れたフランスは単独で降伏し、フランス全土と北アフリカのフランス植民地はナチスの支配下に置かれた。モロッコの港町カサブランカでも、ナチスのゲシュタポが権力を握り、その隊長のスタファン男爵(F・ファブリッツィ)が、町の警部モーリス(M・ロネ)を指揮して、町の治安を維持していた。そんなある日、重要書類を持って、港へ着いたばかりのゲシュタポの手先が狙撃され、傍らにいたアラブ人の駱駝使いが、書類を持って姿をくらました。それは、ナチスに戦いを挑むフランスの地下レジスタンス一派の仕業であった。スタファンは、この町に来ている歌姫テレサ(S・モンティエール)の恋人アンドレが、ナチの手先として働いている最中、レジスタンス一派に射殺されたのを理由に、彼女に、ナチスのスパイとして協力して欲しいと頼んだ。と、同時に、テレサの旅券をとりあげ、彼女の足止めをした。やがてテレサは、スタファンの命令で、次々とレジスタンス派と見られる男に近づいていった。が、そんなうちにも、テレサとモーリスは互いに愛し合うようになっていった。が、ある日レジスタンス派の有力メンバーのピエロが、ゲシュタポに追いつめられ、これを見ていたモーリスが上官の命令を無視して、ピエロを射殺した。このモーリスは、実はレジスタンス派の指導者であった。むろんピエロの射殺は、秘密のもれるのを恐れたからだ。これが原因で、モーリスもナチスから疑われるようになり、と同時に、レジスタンス派のもう一人の有力メンバー、ルシアンも捕まった。スタファンは、町を閉鎖し、自分の捺印した通行証を持っている人以外の通行を禁じた。テレサは単身スタファンの印を持ちだし、モーリスに渡した。モーリスら残党は、無事検問を通過した。スタファンも、すぐテレサの裏切りを知った。しかし、モーリスを思うテレサの死をも恐れぬ女心を知ると、スタファンは、だまって、テレサに旅券を返してやるのだった。

「カサブランカの夜」の解説

ジャック・レミーの原作をJ・A・デ・ラ・ロマとシャルル・ドラが共同で脚色し「やさしく激しく」のアンリ・ドコアンが監督したレジスタンスもの。撮影は「シエラザード」のクリスチャン・マトラが担当した。出演は「マンハッタンの哀愁」のモーリス・ロネ、「彼奴を殺せ」のフランコ・ファブリッツィ、それに、スペイン最高の人気歌手サラ・モンティエル、他にレオ・アンコリス、ジェラール・ティチーなど。製作はアルモス・メゾ。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督アンリ・ドコアン
原作ジャック・レミー
出演モーリス・ロネ サラ・モンティエル フランコ・ファブリッツィ レオ・アンコリス ジェラール・ティチー
配給 アライド・アーチスツ
制作国 フランス イタリア(1961)

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最終更新日:2022-07-26 11:03:57

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