虹を渡る男 作品情報

にじをわたるおとこ

リョーニヤ(L・エンギバロフ)は家族から大学に入って技師になれといわれているのだがサーカスのとりこになっており、道化師に憧れていた。そのうちに家族と喧嘩して家をとび出し、サーカス団長のタリヤンを訪ねて熱心に入団を頼みこんだ。やっとのことで入れたのだが、仕事は雑役ばかりで、落胆することもしばしばだった。そんな彼をなぐさめたのは、花形スターのイリーナだった。一方、彼の家の皆は彼のサーカスへの夢を断念させようと思案投げ首。彼らの考えだした方法は未熟なリョーニヤを舞台に出して失敗させ、サーカスをやめさせようとするものだった。ところが、この計画は見事失敗した。彼の落胆ぶりは気の毒なくらいだったが初めての舞台で自分の芸の未熟さを痛感した彼は、人を楽しませるには、芸に幅を持たせねばならないこと、新鮮なものにするためには広く世間のことを知らなければならないことを悟ったのである。旅に出た。数カ月経った。そしてサーカスにもどって来た。一座の人たちは彼をあたたく迎えてくれた。待望の舞台。彼はかつてのように怖気づくこともなく、彼の自信に満ちた道化ぶりは観客を魅了し、嵐のような喝采をうけた。家族も、いまはリョーニヤに盛んな拍手を送った。彼はアンコールにこたえた。やがて、楽屋にもどってきた彼を、あたたかく迎えたのは彼の成功をいちばんよろこんでいるイリーナだった。

「虹を渡る男」の解説

アレクサンドル・ユロフスキーがシナリオを執筆、レボン・イサキャンとゲンリッフ・マリヤンが監督したサーカスに取材したドラマ。撮影はジライル・バルタニヤン、音楽はコンスタンチン・オルベリヤンが担当した。出演はレオニード・エンギバロフ、イリーナ・シェストゥア、ウラジミール・タトーソフ、ゴウルゲン・シュフナザリヤン、K・ハチバンキャンほか。カラー不明・フランスコープ。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督レボン・イサキャン ゲンリッフ・マリヤン
出演レオニード・エンギバロフ イリーナ・シェストゥア ウラジミール・タトーソフ ゴウルゲン・シュフナザリヤン V. Varteresyan K・ハチバンキャン
配給 東和
制作国 ソ連(1964)

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「虹を渡る男」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:57

広告を非表示にするには