P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-06-19
このトニー・リチャードソン監督、トム・コートネイ主演の「長距離ランナーの孤独」は、感化院に送り込まれた若者が、クロス・カントリー・レースの長距離ランナーに選ばれ、ただひたすら走る話だが、その走る過程に、貧しい自分の生きた環境などを回想し、そして最後には、保守的なイギリスの権化みたいな、感化院長の顔を思い出し、あんな奴にハクを付けるために走るのはイヤだと立ちどまってしまう話だ。
リズム感あふれるランニングの中に、現代イギリスの若者の反逆の姿を描いた、"怒れる若者たち"を代表するトニー・リチャードソン監督の秀作だ。