太陽は傷だらけ 作品情報
たいようはきずだらけ
フランシス(レナート・サルヴァトーリ)がサミュエル(ロベール・オッセン)に初めて出逢ったのは南仏の高原地方でのことだった。自動車の運搬を仕事にしているフランシスと、ギターが上手く、ナイフ投げ、カードさばきに長けたサミュエルの共通点といえば自由を愛し自由な生活を送るということだけでおよそ正反対の性格であったが二人の間に友情が生まれた。トラギニアンまでサミュエルを同乗させそこで別れた。そしてフランシスはアンナ(アヌーク・エーメ)という夫をなくした女と知り会い激しい愛情を覚えあうようになった。ところが、商品のジープが故障、フランシスは、いつの間にか現れたサミュエルとともに、旅館を経営するアンナの町に滞在しなければならなくなった。フランシスは修理費を稼ぐためにキジの飼養場で働いたがサミュエルは相変らずポーカー賭博に夢中だった。男達三人とカードをやって、サミュエルのイカサマが見破られ、両手をドアの間でめちゃめちゃにされてしまった。フランシスとアンナは彼をホテルの一室に入れ看護した。やがて回復したが、両手だけは動かすことが出来ないと知ったときカード賭博がすべてだった彼は絶望した。野山をさ迷い、時に一人で涙を流した。森の奥で出逢った老婆にポーカーの勝負を申し込み、彼の指のいうことをきかないのを嘲笑した老婆の首を絞めてしまった。殺人者逮捕の山狩りに、警察や雇われた多勢の中に例の三人、そしてフランシスも加わった。山狩りは半狂人を相手に困難を極め、三人の犠牲者を出した。それは例の三人でサミュエルの復讐によるものだった。翌朝フランシスの前に現れたサミュエルを一瞬ためらった彼の猟銃が遠くこだました。フランシスは恋と友情と死にめぐりあった道を後にジープを走らせた。
「太陽は傷だらけ」の解説
「河は呼んでる」の原作者ジャン・ジオノの“大いなる道”をピエール・ラ・サールが脚色、俳優のクリスチャン・マルカンが初監督したヤクザもの。「太陽がいっぱい」のポール・ジェゴーフが台詞を、「悪徳の栄え」のロジェ・ヴァディムが全面的に指導・監修に当っている。撮影はアンドレア・ヴァンダン、音楽は「地下室のメロディー」のミシェル・マーニュが担当。出演者は「悪徳の栄え」のロベール・オッセン、「史上最大の喜劇 地上最笑の作戦」のアヌーク・エーメ、「ローマで夜だった」のレナート・サルヴァトーリなど。イーストマンカラー・フランスコープ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:クリスチャン・マルカン
原作:ジャン・ジオノ 出演:ロベール・オッセン レナート・サルヴァトーリ アヌーク・エーメ フェルナン・サルドウ セルジュ・マルカン Guy Lore ジャン・ルフェーブル Henri Attal Andre Tucy |
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配給 | 東京第一フィルム |
制作国 | フランス(1963) |
上映時間 | 93分 |
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