華麗なる復讐(1974) 作品情報

かれいなるふくしゅう

イタリアのある港町では、マフィアの大ボス、フランキー・ディオメーデ(L・V・クリーフ)と新興勢力のボス、アンニュチアータ(J・ロシュフォール)の凄惨な縄張り争いが続いていた。抗争の原因は、フランキーの右腕といわれたジョー・シティの裏切りだった。その頃、トニー・ブレダ(T・L・ビアンコ)はイタリアの郊外に安定した縄張りを持っていた。部屋にはマフィアの大ボスたちの写真が飾られている。その中でも、トニーが尊敬してやまないのがフランキー・ディオメードだ。そのフランキーが久しぶりにシカゴから帰国すると聞くと、彼は興奮した。フランキーが到着する日、トニーも空港に出迎えた。何とかこの大親分のお眼鏡にかなうようにと、さまざまな示威運動を展開する。そして遂に、賭博場でフランキーと共に警察に捕えられ、豚箱に放り込まれる。その夜、独房に入れられたフランキーは看守を買収して刑務所を脱出、裏切者のジョーを殺すとそ知らぬ顔で独房にもぐり込んだ。トニーはそれを目撃していたが、もちろん他人には洩らさなかった。ある日の運動時間中、フランキーは何者かに命を狙われたが、トニーがそれを救ったこともあって、二人は強い友情で結ばれる。一方、娑婆ではアンニュチアータの部下が、弁護士マッサラから、フランキーの買収に応じた看守の名前を聞きだしたあと、マッサラを殺害していた。フランキーの弟、シルバーノも彼らの手にかかって殺された。フランキーより一足先に釈放されたトニーは、彼が別の刑務所に護送される隙を狙って警察の手から彼を救出し、反撃にかかった。次々とアンニュチアータの部下を殺し、マルセイユに逃げた彼の跡を追って追いつめ、ついに零下八十度の冷凍室の中に閉じ込めた。この事件を最後に、フランキーは暗黒の世界から足を洗うことにした。そしてトニーは再び昔の縄張りに戻ってきた。仲間は彼の武勇伝を聞こうと集まってきたがトニーは、永遠に去った友のことを語ろうとはしなかった。

「華麗なる復讐(1974)」の解説

マフィアの抗争の中で芽ばえた男と男の友情を描くアクション映画。製作はディノ・デ・ウラレンティス、監督は「新・黄金の七人 7×7」のミケーレ・ルーポ、脚本はルチアーノ・ヴィンセンツォーニ、セルジオ・ドナーティ、ニコラ・バダルッコの共同、撮影はルチアーノ・トンティ、音楽はリズ・オルトラーニが各々担当。出演はリー・ヴァン・クリーフ、トニー・ロ・ビアンコ、エドウィジュ・フェネシュ、ジャン・ロシュフォール、ファウスト・トッツィなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1975年2月15日
キャスト 監督ミケーレ・ルーポ
出演リー・ヴァン・クリーフ トニー・ロ・ビアンコ エドウィジュ・フェネシュ ジャン・ロシュフォール
配給 CIC
制作国 イタリア(1974)

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最終更新日:2022-07-26 11:03:58

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