ネレトバの戦い 作品情報

ねれとばのたたかい

第二次大戦さなかのユーゴスラビアでは、パルチザンの激烈な抵抗が続いていた。これに業をにやしたヒットラーは、ユーゴ・パルチザン壊滅の“ワイス作戦”を命じ、ローリング将軍(C・ユルゲンス)とイタリアのモレリ将軍(A・ドーソン)が指揮をとることになった。そして、これに売国奴議員(O・ウエルズ)が組織した部隊も加わり、大攻撃がなされ、やがて、クランツェ大佐(H・クリューガー)の巧みな戦術によってパルチザンの主力は後退をよぎなくされた。のべ三万のパルチザンと避難民を指揮するイバン(L・ローズマン)は、ダニカ(S・コシナ)との恋を内にかくしながら、戦っていた。彼等は砲兵軍のリーダーのマルチン(S・ボンダルチュク)や、工兵団のリーダーのウラド(Y・ブリンナー)、イタリア軍から加わったリバ(F・ネロ)の活躍によって、どうにか壊滅をまぬがれていた。しかし、厳しいユーゴの冬にとざされた避難民の中から、チフスが発生。看護婦ナダ(M・ドラビッチ)の献身的な努力で最悪の事態はまぬがれたが、彼女は病魔の犠牲になってしまった。そして、全力の抵抗にかかわらずネレトバ河流域に追いつめられたパルチザン軍は、唯一残された退路である、鉄橋を爆破してしまった。これをパルチザンの自殺的攻撃の予兆だと感ぐったドイツ軍は、背後の部隊を再編成させた。その虚をついて、パルチザン軍は仮橋を設ける作戦に出た。そして三万の人々は無事、解放軍に迎え入れられたのだった。

「ネレトバの戦い」の解説

ユーゴスラヴィアが国家的規模をもって製作した戦争映画。監督はユーゴスラヴィアのヴェリコ・ブライーチ、脚本はウーゴ・ピッロ、ラトコ・ジュロヴィッチ、ステファン・ブライーチとヴェリコ・ブライーチの共同執筆。撮影は、トミスラフ・ピンター、音楽はウラジミール・クラウス・ライテリッチ、出演は、ユーゴスラヴィアからバタ・ジボイノビッチ、ミレナ・ドラヴィッチ、ロイゼ・ローズマン、アメリカからユル・ブリンナー、オーソン・ウェルズ、イタリアからフランコ・ネロ、イギリスからアンソニー・ドーソン、ソビエトからセルゲイ・ボンダルチュク、ドイツからクルト・ユルゲンス、ハーディ・クリューガー、さらにユーゴスラヴィア出身のシルヴァ・コシナなど。イーストマンカラー、パナビジョン・七〇ミリ。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督ヴェリコ・ブライーチ
出演バタ・ジボイノビッチ ロイゼ・ローズマン シルヴァ・コシナ セルゲイ・ボンダルチュク ユル・ブリンナー ミレナ・ドラヴィッチ クルト・ユルゲンス ハーディ・クリューガー アンソニー・ドーソン フランコ・ネロ オーソン・ウェルズ
配給 日本ヘラルド映画
制作国 ユーゴスラビア 西ドイツ イタリア(1969)

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最終更新日:2022-07-26 11:03:59

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