女王陛下の007 作品情報
じょおうへいかのだぶるおーせぶん
イギリス秘密情報部のM(B・リー)は、スペクターの首領ブロフェルド(T・サヴァラス)の捜索と、動静を探るよう007号ジェームズ・ボンド(G・レーゼンビイ)に命じた。常に危険な仕事を求める彼は、この命令をあまり喜ばなかった。こんな時、ボンドはトレーシー(D・リグ)に会った。無謀な生き方と、自棄的な影をもった彼女、自殺まで図った彼女に、ボンドはなぜか心を魅かれた。そして、彼女の父ドラコ(G・フェルゼッティ)から、娘を立ち直らせてくれと懇願された。ドラコは、マフィアよりも恐ろしい組織、ユニオン・コルスの首領であった。彼の援助で、ブロフェルドの本拠がスイスにあることをつきとめたボンドは、単身そこへ乗り込んだ。スイス・アルプスのピズ・グロリアで、ブロフェルドは会員制のスキー・クラブと研究所を営んでいた。そこで、見事に変貌しているブロフェルドに会ったボンドは、彼の正体を見破ってしまった。しかし、何の武器も持たないボンドは、ひとまずスキーで脱走した。彼の身辺に手榴弾が炸裂する。その危機を救ったのはトレーシーであった。ボンドの報告から、イギリス情報部は、恐るべきスペクターの陰謀を知った。それは、催眠療法を受けた娘たちを使って、細菌をばらまき、生物学的戦争を起こそうとするものだった。ボンドは再びピズ・グロリアへ潜入し、悪の要塞を火柱の中に葬ったが、ブロフェルドをまた取り逃がしてしまった。一仕事おえたボンドは、初めて愛した女、トレーシーと結婚した。しかし新婚の夜に、スペクターの魔手が迫って来た。そして、トレーシーは無残にも血に染って倒れた。最愛の女を殺されたボンドは、燃えたぎる憎悪の中で、ブロフェルドへの復讐を誓うのだった。
「女王陛下の007」の解説
新しいボンド・スター、ジョージ・レーゼンビーを迎えたシリーズ第六作。今回も細菌戦争を企むスペクターを相手に、“新ボンド”が決死の活躍をみせる。監督はボンド・シリーズの編集者であったピーター・ハント。イアン・フレミングの原作を脚色したのはウォルフ・マンコウィッツ、撮影はマイケル・リード、音楽はジョン・バリー、セットをピーター・ラモントが担当。製作はハリー・サルツマンとアルバート・R・ブロッコリ、製作構想はシド・ケイン。出演は新スター、ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、「インディアン狩り」のテリー・サヴァラス、「さらば恋の日」のガブリエレ・フェルゼッティ、イルゼ・ステッパット、おなじみのバーナード・リー、ルイス・マクスウュル、デズモンド・ルウェリンはレギュラー。その他、ボンドガールズには「冒険者たち」のアンジェラ・スコーラー、ジュリー・エーゲ、モナ・チョンなどが出演。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ピーター・ハント
原作:イアン・フレミング 出演:ジョージ・レーゼンビー ダイアナ・リグ テリー・サヴァラス ガブリエレ・フェルゼッティ イルゼ・ステッパット バーナード・リー ロイス・マックスウェル デズモンド・ルウェリン アンジェラ・スコーラー ジュリー・エーゲ モナ・チョン |
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配給 | ユナイト |
制作国 | イギリス(1969) |
上映時間 | 142分 |
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