ジプシーは空にきえる 作品情報
じぷしーはそらにきえる
20世紀初頭の東ヨーロッパのカルバチア地方では、ジプシーたちが漂泊の旅を続けていた。そんな群れの中の一人、馬泥棒のゾバール(グリゴーリ・グリゴリウ)は、馬を愛し自由を謳歌する若者だった。その夜も軍隊の兵舎から馬を盗み出し、それを地主に売りつけた。翌朝、そのことが軍の将校たちに発覚し、乱闘のすえ負傷したゾバールは森に逃げこんだ。熱にうなされたゾバールの眼の前に現われたのは黒い瞳の魅惑的な娘、ラッダ(スヴェトラーナ・トーマ)だった。ラッダは傷の手当てをすると、いずこともなく去って行った。町の市場でゾバールは鶏を盗んで捕まりそうになったブーチャ(ボリスラフ・ヴロンドゥコフ)を救い出した。そのころラッダは地主に見染められるが、見向きもしていなかった。ブーチャのキャンプに招かれたゾバールは、そこでラッダと再会した。人々は誰しもラッダのことを“魔女”だと噂していたが、ゾバールは、ラッダに魅かれていった。彼はラッダに白い馬を贈るという約束をして、キャンプをあとにした。ゾバールがラッダに白い馬を捧げ愛を告白する時がきた。その時、高慢なラッダは自分の足もとにゾバールを跪かせようとした。「俺は自由を愛している。しかし、彼女をもっと愛している」ゾバールはついに全面降伏した。並いる人々の前に進み出た時、しかし彼女は荒々しく彼をつき離した。そしてラッダへの熱い愛ゆえに、一層強い怒りとなって燃え上り、ついにゾバールはラッダの胸にナイフを突き刺した。息絶えるラッダ。その時、怒ったラッダの父親がゾバールの背中を一突きし、ゾバールも倒れるのだった。
「ジプシーは空にきえる」の解説
東ヨーロッパのカルバチア地方を舞台に、さすらいと屈従の運命に生きたジプシーたちの魂を描く。ジプシー伝説をモチーフにしたマクシム・ゴーリキーの処女作「マカール・チュドラー」を基に監督のエミーリ・ロチャヌーが脚色。撮影はセルゲイ・ウロンスキー、音楽はエヴゲニー・ドガが各々担当。出演はスヴェトラーナ・トーマ、グリゴーリ・グリゴリウ、セルゲイ・フィニチ、ボリスラフ・ヴロンドゥコフ、フセヴォロド・ガヴリーロフ、ポリス・ムラエフなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1979年4月7日 |
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キャスト |
監督:エミーリ・ロチャヌー
原作:マクシム・ゴーリキー 出演:スヴェトラーナ・トーマ グリゴーリ・グリゴリウ セルゲイ・フィニチ ボリスラフ・ヴロンドゥコフ フセヴォロド・ガヴリーロフ ボリス・ムラエフ |
配給 | 日本海映画 |
制作国 | ソ連(1976) |
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