P.N.「ゲンズブールのミューズ!」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2021-08-09
かつては、クリエイティブな仕事には、必ず、ミューズなる創造性を掻き立てる女神の存在がある。
映画監督、ミュージシャン、作家、画家。
今は、そうでもないかも知れないが、かつては、ミューズの存在が、かなり、重要だった。
この作品も、「恋は盲目」と言うテーマで描かれている。
ゲイのカップルは、「恋は盲目」を地で行き、一方は、盲目的に、ボーイッシュな女性を愛するナルシスト。もう一方は、欲情で生きる。二人とも互いに依存仕合い生きている。
「恋は盲目」だから、ボーイッシュな女性も、愚かだと知りながらも、少しの可能性に期待する。
やはり「恋は盲目」結末は、知れているが、彼女も、ゲイのカップルも、愚かな生き方を止められない。
ゲンズブールのミューズが、大胆で、天真爛漫なようで、この作品のキーパーソンとなる。
少し、アメリンカンナイズされた。「恋は盲目」な生き方をどうしてもしてしまう人間を少し皮肉った作品に仕上がっている。