P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-10-09
🪽午後のラジオ番組で本篇の砂漠の寡黙な老人の在り来りの物語,実に退屈だったと云う感想が在った。ヴィム・ヴェンダース監督の映画パーフェクト・デイズにも似たような意見も在った。魅力に乏しい駄目男,退屈なルーティン,ドラマ性の無さの中に価値観が見い出せ無ければそんな風にも。見方を変えれば価値観は180度変わるし其れが映画の魅力,醍醐味何だろうが📻
ぱりてきさす
総合評価5点、「パリ、テキサス」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
🪽午後のラジオ番組で本篇の砂漠の寡黙な老人の在り来りの物語,実に退屈だったと云う感想が在った。ヴィム・ヴェンダース監督の映画パーフェクト・デイズにも似たような意見も在った。魅力に乏しい駄目男,退屈なルーティン,ドラマ性の無さの中に価値観が見い出せ無ければそんな風にも。見方を変えれば価値観は180度変わるし其れが映画の魅力,醍醐味何だろうが📻
本篇はかなりの遠景ロング・ショットから導入されるー。TV視聴している時此れは特殊な作品の?と親の声も。ルキノ・ヴィスコンティ監督のスローモーションなパンのシーンが在る映画地獄に堕ちた勇者どもの時もそうだったー。絵画見たいな本篇冒頭のスタイルは小さなテレビ画像では成立しないのだろう。
昨日,映画幻の光を観て居て超遠景のラストシーンにも驚いた。原作宮本輝の小説叙述にかなり忠実な描写。此れはテレビ表現不可能なサイズ。そして後で読んだプロデューサーの想いの中で其の意図が判る。本篇の方は監督ヴィム・ヴェンダースのチャレンジは写真家としての視点だったのかも
ヴィム・ヴェンダース監督最新作の名作PERFECT・DAYSを視聴して,本篇のミラーハウス見たいな渋谷の最先端な公共トイレが登場して驚愕したこと。そう想いながら寡黙な上記作品の役所広司の演じる平山と本篇の孤独な放浪者トラビスとがオーバーラップする。虐められたのかトイレで泣いて居る男の子を慰めるシーンなども本篇の探偵ごっこのシーンと重なりグッと来た
そして本篇はライ・クーダのguitarサウンドが心に染み入るんだなあ🎵
海野弘著『エデンの映画館』にも本篇レヴューが在ってロードムービーとしての前半を高く評価していた…。ミラーハウスでの再会シーンはちょっと出来すぎかも知れないが痛み分け見たいな内面に迫る処で小津安二郎監督作品にも通じ合うようなpassionが響き渡った…
確かに本篇に出て来るsexyな赤い上衣のナスターシャ・キンスキーの居るmirror houseは現代人のデイス・コミュニケーションのシンボルだった。是枝裕和監督が本篇にインスパイアされたかどうかは兎も角,家族と云う名の共同体と疎外された青年の登場する〈万引き家族〉の風俗店でのワンシーンには親和性が在るのかも。本レビューに見られる如く💃
ポパーのアメリカン・ニューペインテイグ見たいなノスタルジックな絵の様に美しい画面、そして小津安二郎監督「一人息子」を彷彿とさせるユーモラスな父と息子のシーン、探し当てた妻ナスターシャ・キンスキーの居るミラー・ルームでの会話は泪を誘った。ラストはウエスタンの如きスタイルで締め括ったんだ🎵
本ナスターシャ・キンスキーがトマス・ハーデイ原作の文藝映画「テス」(ロマン・ポランスキー監督)で運命に翻弄されるヒロインを熱演して居たんだ。ロードショー公開時に劇場の大スクリーンでも観ていた作品で父のクラウス・キンスキーに負けない何とも芯の強いキャラだった…。全編フランスで撮影ロケされたとは最後まで気付か無かったけれども。
図書室でヴィム・ヴェンダース写真集を閲覧していたらセバスチャン・サルガドのドキュメント映画や本編等を想い出した。オーストラリアの荒涼とした大地の風景に人は一人もいない…。パノラマ写真やアメリカン・ペインターのエドワード・ホッパー風のガソリン・スタンド、古びたシアター、キューバのハバナ、9.11グランド・ゼロ、尾道、奈良ー。ナスターシャ・キンスキーが躍り出そうなポップなカフェ、酒場も!日本の岡山の光景は小津安二郎監督へのオマージュ何だろう♪
チベットの日本初ロードショー映画<草原の河>を岩波ホールで観ていて本編を想い出した…。チベット高地に放牧で暮らす家族とアメリカ-テキサス州の砂漠の中に点景として登場する人間の姿がオーバラップ。音楽ドキュメンタリー映画<ブエナビスタ-ソシアル-クラブ>に出たライクーダのカントリーの音が郷愁を喚ぶ♪テレフォン-デート-ハウスの硝子越しの会話…。紅いドレスのナスターシャ-キンスキーの黒い瞳がまた、鮮烈だった!!